福島県只見町では、高齢者などが医療から切り離されないよう新たな取り組みが行われている。
「動悸のほうはどうですか?」「最近ねえな動悸は」「そうですかよかったです」
公民館で行われていたのは、診療所の医師による「オンライン診療」。只見町では9月3日から、ここと町内唯一の診療所を結んで遠隔診療がはじまった。
89歳の町民の男性は「ここ豪雪地帯だから朝日(診療所)までいくのに余裕ない時あるから、そういう時は近くでやってもらうと非常に助かる」と話す。
只見町の面積は東京23区の合計よりも広いうえ、人口約3300人のうち3分の1ほどが75歳以上で、運転免許を返納した高齢者などが医療と切り離されてしまう懸念もある。そこで、公民館では看護師が患者の対応に当たり、約8キロ離れた診療所で医師が指示を出して診療を行うという取り組みが始まったのだ。
只見町国民健康保険朝日診療所の城大祐所長は「今回の実証事業を通して、様々な形で只見町の医療、診療を途絶えさせないような仕組みができたらいいなと思っております」と話す。
オンライン診療は今後、公民館だけでなく町内の郵便局でも受けられるよう調整が進められている。
