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体重100kgの“忘れ形見”亡き院長の愛犬「ポチ」 69歳で院長が急逝…病院スタッフが交代で世話、新しい家族のもとへ 「先生の代わりに幸せを届けて」これからは民宿の“看板犬”に|FNNプライムオンライン

体重100kgの“忘れ形見”亡き院長の愛犬「ポチ」 69歳で院長が急逝…病院スタッフが交代で世話、新しい家族のもとへ 「先生の代わりに幸せを届けて」これからは民宿の“看板犬”に

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体重100キロ近いセントバーナード「ポチ」の物語。飼い主だった病院の院長が突然亡くなり、病院のスタッフの支えで新たな居場所を見つけた。

100キロの大きな体で甘えるポチ

ポチに会いに来た人:
「もう完璧に、心許しちゃってるの」。

3歳のセントバーナード「ポチ」。体重100キロ近い体を横たえ、甘える。

子供:
「ポチ~」

ポチをかわいがる人たち
ポチをかわいがる人たち
この記事の画像(9枚)

男の子:
「モフモフででかくて、予想以上に。子供1人くらい乗れそう」

女の子:
「かわいいです」

穏やかなポチの周りは笑顔がいっぱいだ。

突然の悲しい別れ…院長が急逝

でも、4カ月前、悲しい別れがあった。

(病院のスタッフから届いたはがき)
「5月5日に『ポチ』をかわいがっていた院長先生が急逝してしまい、朝昼晩交代してお世話をしています」

ポチの隣でほほ笑むのは、長野県岡谷市の今井整形外科の今井智彦院長(享年69)。2026年5月、肝硬変が急変し、69歳でこの世を去った。

故今井智彦院長とポチ(提供:小口秀樹さん)
故今井智彦院長とポチ(提供:小口秀樹さん)

病院のスタッフがNBS長野放送に宛てたはがきには、残されたポチを皆が交代で世話してきたこと、里親が見つかった喜びなどがつづられていた。

はがきが届いた数日後、ポチは新たな飼い主のもとへ―。

スタッフ:
「元気でな、ポチ。またね」

院長が注いだポチへの愛情

閉院した病院を訪ねた。

今井整形外科 元事務長・小口秀樹さん:
「(院長は)暇さえあればポチのこと話すし、昼休みは家へ帰れば毛づくろいしていた。それはもう溺愛だよね」

故今井智彦院長とポチ
故今井智彦院長とポチ

市の医師会長も務めた今井院長。専門は救急医療で、入院患者も受け入れ、休みなく働いてきた。

3年前に入院病棟を閉じると、ポチを飼い始めた。

やんちゃで臆病な「忠犬」

今井整形外科 元看護師・山田るみ子さん:
「ここでよくポチ、遊んでました」

家族と離れ近所で1人暮らしをしていた院長。ポチを連れ出勤することもあった。

今井整形外科 元看護師・山田るみ子さん:
「院長先生がこの玄関から出てくるんですけど、(ポチは)ドアが開くのをずっと待ってました」

小口秀樹さんと山田るみ子さん
小口秀樹さんと山田るみ子さん

忠犬ぶりの一方、のびのび過ごした思い出も。

今井整形外科 元看護師・山田るみ子さん:
「ここにあった柵を壊してしまって、喜んで立ってガタガタやって。それで頑丈に(作り直した)。(ポチは)体は大きいけど気は小さくて、ちょっと大きい声が聞こえるとビクッとして、院長先生の後ろに隠れたり」

今井整形外科 元事務長・小口秀樹さん:
「(院長は)2リットルのペットボトル5本、リュックに入れて散歩です。10キロを背負って散歩に」

病院スタッフがつないだ命のバトン

しかし5月、院長は急に亡くなり、ポチが残された。スタッフは院長の家族と協力し、引き取り手が見つかるまで交代で世話を続けた。

今井整形外科 元事務長・小口秀樹さん:
「朝昼晩の当番表を作って、ごはんを作ってポチにあげる。掃除もしたんだよね、うんちの世話とかも約1カ月かなあ、(皆で)やってくれた。私も暇がある時は散歩に連れ出して。あれだけ大きい犬なんで、食費とか維持するにもお金かかりますし、もし引き取り手がいなかったら(畑に)フェンス立ててみんなで(飼う)話まで。もう、単純にうれしかったですよ。ポチの行き場所が見つかったっていうだけで」

5月30日、新しい飼い主のもとへ(提供:小口秀樹さん)
5月30日、新しい飼い主のもとへ(提供:小口秀樹さん)

ポチを見送るスタッフ:
「ポチ、ばいばーい」
「元気でなポチ」

「最初からいい子」新しい家族の元へ

あれから3カ月―。

ポチを引き取ったのは、松本市で建設業に従事する山本伸自さん(54)。病院の近所で兄が働いていたことで、ポチのことを知った。

ポチを引き取った・山本伸自さん:
「最初は不安でしたけどね、さすがにこんな大きい犬は見たことなかった。(でも)最初からこの子、いい子ですぐになじんでくれて」

ポチを引き取った山本伸自さん
ポチを引き取った山本伸自さん

2000坪の敷地で古民家を改修し、農業体験もできる民宿の準備を進めている。犬小屋は蔵を改造したものだ。

ポチを引き取った・山本伸自さん:
「蔵を改造して作りました。エアコンも、扇風機もあります」

喜びの再会「覚えていてくれた」

8月30日は親しい人を呼んでポチをお披露目。そして3カ月ぶりの再会も。

スタッフ:
「ポチー!!いつものポチだ!!」

ポチのお披露目会(8月30日)
ポチのお披露目会(8月30日)

都合のついたスタッフたちも会いに来た。ポチは大喜び。

今井整形外科 元事務長・小口秀樹さん:
「いい子だ。覚えててくれたか、良かった」

亡き院長の思いを受け継いで

民宿は10月ごろの開業を目指して準備中だ。

ポチを引き取った・山本伸自さん:
「ポチに会いに来て寝泊まり、ご飯食べて、いろんこと体験できる場をつくりたい」

ポチ
ポチ

今井整形外科 元事務長・小口秀樹さん:
「(院長は)頼まれると断ることを知らない人。災害の時も避難所巡ってたし、新型コロナの時も、体育館での集団接種(注射を打ちに)必ず行ってましたし。(地域では)今井先生のところ行けば何とかなるって感じでいた」

今井整形外科 元看護師・山田るみ子さん:
「今井先生のおかげで、たくさんの人が元気になれたと思う。今後はポチが、すてきな役目をいただいた。幸せを届けてくれるんじゃないかな、今井先生の代わりになって」

長野放送
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