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都内クリニック「平年の15倍から20倍」 東京でインフルエンザ異例の早期流行 海外の旅行者や記録的長雨も影響か

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インフルエンザが全国的に異例の早さで感染拡大しています。

小学校での学級閉鎖が相次ぐ東京都では2025年より1カ月以上早く、インフルエンザの注意報が発表されました。
さらに栃木・市貝町では町長を含む全職員の1割余りがインフルエンザに感染し、役場の業務にも影響が出ています。

なぜ今、感染が急拡大しているのでしょうか。

列島各地で広がるインフルエンザ。
18日、街で話を聞くと「バイト先の子がでちゃって。『インフルになった』って聞きました」「親の職場、学校なんですけどそこでちらほらでてる」「(インフルエンザ)まわりではやって、1回僕もかかった。3週間前くらい」といった声が聞かれました。

東京都では、3週間前から感染者数が急増。
9月13日までの1週間に定点医療機関で確認されたインフルエンザの患者数は、3991人と前の週から1.8倍ほどに増えています。

感染拡大を受け東京都は17日、2025年より1カ月以上早く「インフルエンザ注意報」を発表しました。

都内では88の小学校で学級閉鎖となるなど、集団感染も増加。
都内のクリニックでも体調不良を訴える人が相次いでいます。

16日、いとう王子神谷内科外科クリニックを訪れた男性は、発熱や寒気の症状があり、診断結果は「インフルエンザA型」の陽性でした。
このクリニックでは9月上旬に入り、インフルエンザで陽性になる患者が1週間で25人ほど出ているといいます。
伊藤博道院長によると「(平年の)この時期の患者さんの数と比べたら、恐らく15倍から20倍ぐらい。(この時期の流行は)珍しい」と話します。

厚労省によりますと、9月13日までの1週間に全国の定点医療機関で確認された患者数は2万697人。
流行入りを発表した時点と比べると約5倍です。
9月としては異例となるインフルエンザの感染拡大は、自治体の業務にも影響を及ぼしています。

取材班が向かったのは栃木・市貝町。
取材に応じたのは、鈴木政明副町長です。

役場の玄関ロビーには来客用のマスク・手指消毒液が設置されていました。
役場内でマスクを着けるよう呼びかける貼り紙も。

その理由について、鈴木政明副町長は「約16%の職員がインフルエンザにかかってしまった」と話しました。
今週初めから相次いで職員がインフルエンザに感染し、16日の時点で全体の1割余りが、インフルエンザで休みを取る事態となったのです。

栃木・市貝町 鈴木政明副町長:
町民の皆さまには待ち時間が多くなるとか、ご不便をおかけしますので大変申し訳なく思っております。

さらに案内してもらったのは町長室。
しかし、そこにいるはずの町長の姿はありませんでした。
実は軽部修町長もインフルエンザA型に感染し、14日から休んでいるといいます。

市貝町によりますと、軽部町長の体調はすでに回復していて、シルバーウィーク明けには復帰する予定だということです。
役場で相次いだインフルエンザの感染に町では警戒が高まっています。

道の駅 サシバの里いちかい・小堀一浩支配人:
役場の方で増えたというのがありましたので、一応きょうからマスクしましょうという話はしました。しばらくマスク着用しようかな。

例年より早い時期に、感染が拡大しているインフルエンザ。
なぜ異例の事態になっているのでしょうか。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
南半球では8月は寒くて空気が乾燥していますから、インフルエンザがはやるのは当然なわけで、その流行の一部(海外から)持ち込まれるのは少なからずあります。2つ目は、長雨や寒暖差による気象の厳しさによる、我々の免疫力低下。部屋の中は熱中症対策で空調をしっかりと行うと湿度が抑えられると、場合によっては換気が不良になる。これにより集団感染が起こりやすくなることも手伝っている。

伊藤院長は「海外からの旅行客の増加」や「長雨による免疫力の低下」などが、感染拡大の要因になっていると指摘しています。

全国各地で学級閉鎖が相次ぐ中、保育の現場でも対策を徹底しています。
愛知・名古屋市内にある保育園では、登園した子供たちがせっけんを使って丁寧に手洗いをしていました。
さらに、子供たちがいない場所では、先生たちが哺乳瓶用の消毒液を使っておもちゃを消毒していきます。
基本的には週1回、子供が触る物は全て消毒するほか、よだれが付いた時は、そのおもちゃをすぐに洗って消毒するといいます。

インフルエンザの感染拡大に街でも警戒が高まっています。

小学生:
基本的に手洗いとかは帰ったり給食の前にするようにしている。

中学生:
きのう体育祭があったんですけど、マスクをしなきゃいけないって言われて、マスクの着用が呼びかけられている。競技するときは外してもいい。座っている間だけ。

大学生:
寝る時にマスク着けて、のどを保湿したりしていますね。

さらに、インフルエンザの予防に有効なワクチン。
東京都内では予防接種の開始時期を約2週間前倒しにするなど、対策に乗り出す自治体が増加しています。

例年、春先まで続くインフルエンザの流行時期。

ワクチン接種を前倒しした場合、その効果に影響はあるのか、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長によると「9月中旬に打つと2月中旬くらいに5カ月を迎える。そうすると、2月中~下旬くらいにかけてくると、9月に打ったワクチンの効果は少し薄れてくる可能性は否めない。ただ効果がゼロになるわけではありませんので、重症化予防という意味では今打つべきワクチンを後回しにするよりは、まずは打つということをオススメしたいです」と話します。

異例の速さで流行しているインフルエンザですが、伊藤院長は「この先12月から1月にかけて、再び大きなピークが来る可能性がある」と警戒を呼びかけていました。

職員の1割以上が感染した栃木・市貝町でも感染対策を強化しています。
職員に対して手洗い・消毒・マスクの着用・換気の実施を呼びかけているほか、町民への影響の少ない会議や会合は延期にしたり、職員間の会食を9月26日まで自粛。
そして職員に休暇の取得を促すなど接触機会を減らす対策をとっているということでした。

インフルエンザの流行シーズンはこの先も続く見通しです。
日ごろからの感染対策が求められます。

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