事故から6年余り、福島県会津若松市の猪苗代湖で起きたボート事故をめぐり、9月18日最高裁で弁論が行われた。
傍聴席の抽選券を求めて行列ができた18日の最高裁判所前。
業務上過失致死傷の罪に問われている佐藤剛(さとうつよし)被告は、2020年9月、猪苗代湖で操縦していたボートで当時8歳の豊田瑛大(とよだえいた)くんなど3人を巻き込み死傷させたとされている。
湖面に人がいることを予測でき、事故を回避することができたかが争点となった裁判。
一審では佐藤被告に禁固2年の実刑判決を下した一方、二審では「注視していても被害者らを発見できたとは言えない」と無罪としていた。
そして迎えた18日の上告審。検察側は「見張りを行い、安全を確認しながら航行するべきという注意義務を尽くさなかった被告人には過失があり、二審判決には重大な事実誤認がある」などとして、二審判決の破棄を求めた。
一方、弁護側は「被告人に不利となる条件で視認実験を行った」、「被告人はできる限りの注意義務をはたしていて無罪とした判決に事実誤認はない」として、棄却を求めた。
吉野弦太弁護士は「一審の問題点、検察官の立証の問題点は大きいものがあると思っておりますので、改めて最高裁にご理解いただくように主張出来たと思います」と話した。
約30分ほどで終了した18日の上告審。法廷に佐藤被告の姿はなかった。双方の主張が交わされ、最高裁判所の判断が待たれる。判決の期日は後日決定する。
