9月21日は敬老の日。県内で活躍する高齢の方を紹介しています。17日は鹿島市の伝統芸能「飯田面浮立」を50年以上にわたって支えてきた74歳の男性です。伝統を次の世代へつなぐ姿を取材しました。
9月の第2日曜日。
鹿島市飯田地区の田んぼに笛や太鼓・鉦の音が響きます。
そして鬼の面をつけて勇ましく踊る人々。
五穀豊穣を願い220年以上前から伝わる「飯田面浮立」です。
約180世帯・500人が暮らす飯田地区を率いるのは岡弘道さん74歳です。
「飯田面浮立」に携わって50年以上。
現在は約60人の演者のまとめ役「師匠」を務めています。
【岡弘道さん】
「楽しかですね。完成しないから楽しい。9月が近くなれば心が浮き立ちます。浮き立つ、これが浮立」
秋祭りの2日前、公民館には多くの人が集まっていました。
面浮立の練習です。
【岡弘道さん】
「そいぎほらしようか、手はね真っすぐ上げてまっすぐ上にあげて耳の後ろを下げる」
50年以上にわたり先輩たちから教わってきたことを今度は後輩たちへ。
【岡弘道さん】
「この飯田面浮立はどこでも難しいんですよ。大きくなるところは大きく小さくなるところは小さく。はねあげるところははねあげて。非常に難しい」
特に大切にしているのが面に合わせた動きです。
【岡弘道さん】
「手先に面が吸いつくようについていかんと面が怖いように見えんといかん。そういう風にしないと面の力強さが出てきません」
練習では子どもたちも元気いっぱいに踊っていました。
【参加する子どもたち】
「楽しいです」
Qどんなところが楽しい?
「皆と一緒に踊ったりできるから」
飯田面浮立には7つの役割の演者がいますがこれまで鬼の面をかぶった「かけ打ち」だけは200年以上男性のみが担ってきました。
しかし、去年からは女性も参加しています。
【去年から「かけ打ち」担当】
「挑戦してみたいと思って去年から始めました。してみるとだんだんうまくなって自分でも工夫ができる」
時代に合わせて形を変えながら続いています。
そして本番の日。
【岡弘道さん】
「どうもおはようございます。心配した雨もなんとか持つだろう午前中は。気合い十分です」
今年参加するのは4歳から77歳の約60人。
岡さんは4世代で参加です。
ひ孫の怜くん4歳。小さな身体で一生懸命踊ります。
そして鉦を担当する娘の久美子さん。
小太鼓を担当する孫の梨々花さんです。
【岡弘道さん】
「参加しなさいとも言わんのにいつの間にかなっとった」
Q怜くんも頑張ってましたね
「誰に似たのかえらいやりよる」
この日は飯田地区の7か所を周り、無事に祭りの幕を閉じました。
岡さんについて演者たちは・・・。
【演者】
「もうにぎやかで楽しい人」
「僕たちのちっちゃいときから優しいおじさん。人生を楽しんでいる先輩として尊敬」
【岡弘道さん】
「なかなか芸人さんも少なくなるからねこれから頑張って若者の育成頑張りたい。もうずっと永遠にこの子が大人になるまでそれ以上に続いてほしい」
