サクサクの衣をまとった厚切り肉に、ふわふわとろとろのタマゴをまとわせた、デカ盛りカツ丼。
この絶品メニューに欠かすことのできない「豚肉」と「タマゴ」の価格が過去最高値となっていて、店からは、不安の声が上がっています。
神戸かつ丼 七兵衛・増田天成さん:
うちは業者さんから結構びっくりする量を仕入れるんで、まだそこまではって感じなんですけど、それでも1kgあたりの価格は年々上がっています。
取材班が訪れたのは、東京・豊島区にある人気カツ丼店です。
1番人気は950円のかつ丼。
トンカツに絡めるのはたっぷり2つを使った卵と優しい甘さでコクのあるだしです。
この店自慢の味を求めて、17日も多くの人でにぎわっていました。
来店客からは「おいしいです。濃厚な感じです。最高ですね」「大盛り無料だったので大盛りにしたが、かなりおなかにきている。ボリュームたっぷりです。満足です」といった声が聞かれました。
このほか、かつ丼にスパイシーで濃厚なカレーを合わせたカレーかつ丼も人気です。
来店客からは「カレーかつ丼を頼みました。お肉厚くておいしいしカレーはカレーで味しっかりでおいしいのでもう大満足です」といった声が聞かれました。
しかし、今、カツ丼作りに欠かせない豚肉と卵の価格が上昇を続けています。
農林水産省によりますと、9月7日から9日に、全国のスーパーなどで販売された豚肉の平均価格は、ロース100グラムあたり293円で、2003年の調査開始以降で最高値となりました。
卵も1パックあたり309円と、過去最高値に並んでいます。
豚肉の高騰は、長引く円安の影響で輸入品の価格が上昇したことで、国産品も値上がりしていることが要因。
卵は、鳥インフルエンザの影響から生産が回復していないことに加え、いわゆる「月見商戦」の本格化により、季節的な需要が高まっていることも価格上昇の要因になっているとみられます。
取材したカツ丼店では、調理に欠かせない油や、パン粉、小麦粉の仕入れ値も軒並み高騰。
その苦境に追い打ちをかけるような豚肉と卵の値上がりには戸惑うばかりです。
神戸かつ丼 七兵衛・増田天成さん:
その他もろもろ光熱費も人件費も何もかも高くなっているので、いつまでこの物価高といわれるものが続くのか、少しでもお財布に優しい世の中になればいいなと思います。
神奈川・横浜市内のスーパーでも、買い物客が豚肉と卵の値上がりを実感していました。
買い物客からは「あまり上がってほしくないっていうか、あまりじゃなくて上がってほしくないですね」「基本的に豚肉が好きだから高くなっても買うと思うけど、これ以上あがらないでほしい」といった声が聞かれました。
この店では、円安による仕入れ価格上昇に加え、輸送費や梱包(こんぽう)資材の高騰により、販売価格を上げざるを得ない状況だといいます。
スーパーセルシオ・鶴田聡部長:
その商品を販売するために経費が上がってきてしまってますので(仕入れ値が)上がってないものも(販売価格を)上げざるを得ないというのが本音です。輸入豚に関しては、今までにない値段を経験していまして、国産豚に関しては例年通りの相場だが、輸入豚がこの値段が続くようであれば国産豚も値段が上がるかなと思う。
