県警トップが会見 前回は無言貫く

11月20日。記者会見の場に姿を現した佐賀県警の杉内由美子本部長。
10月の会見では「無言を貫いた」県警トップが何を語るのか注目された。

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2019年10月、佐賀・基山町の主婦・高畑瑠美さん(当時36)が、バタフライナイフや割りばしで下半身を刺されるなどして死亡した事件。
太宰府市の無職・山本美幸被告(41)、田中政樹被告(47)ら男女3人が、傷害致死などの罪で起訴されている。

山本美幸被告:(脅迫電話の音声):
あなたに貸したお金はきちんと返済してくださいと約束しておりますので、返済をしてください

田中政樹被告:(脅迫電話の音声):
弁護士入れたところで@×▼★□@×▼★□。やれるもんやったらやってみ@※▼□@※▼□

瑠美さんの遺族は事件前、佐賀県警鳥栖警察署に山本被告らからの脅迫などについて、合わせて14回相談を行ったとしているが、佐賀県警が捜査に乗り出すことはなく、結果として瑠美さんは死亡した。

カメラ禁止…わずか43秒のコメント読み上げ

佐賀県警は10月、“対応に不備はなし”とする調査結果を発表。

しかし、調査の過程で瑠美さんの家族に対する聞き取りを一度も行っておらず、家族は、「でたらめだ」と批判している。

そして、11月20日。
前回の会見で“太宰府事件”の質問に無言を貫いた杉内本部長は、カメラ撮影を禁止したうえで、用意されたコメントを読み上げた。

佐賀県警・杉内由美子本部長:
被害者の女性がお亡くなりになられたことにつきまして、ご遺族の皆さまに心よりお悔やみを申し上げたいと思います。当時、鳥栖警察署に対する一連の申し出の内容からは、被害者の女性に直ちに危害が及ぶ可能性があることは認められませんでした。けれども、結果として被害者の女性がお亡くなりになられたことは、大変重く受け止めておりまして、本件を今後の教訓としてまいりたいと考えているところでございます。以上です

読み上げた時間は、わずか43秒だった。

会見では、担当の警察官に記者からの質問が…

記者:
本部長のコメントは、なぜカメラがダメなんですか?

警察官:
うちの方のそういう決まりです。カメラを回せるところは代表質問までですという決まりです

記者:
決まりって、誰に向けてコメントを出すかと考えた時に、カメラの向こうの県民だと思うんですけど

警察官:
しかし、この部分は撮影は認めていないということにしておりますので、そこはご理解ください

遺族「教訓のための駒として扱われている」

こうした佐賀県警の対応について、遺族は、あらためてやり場のない憤りを表した。

遺族コメント:
家族を失ってつらい思いばかりの私たちは、佐賀県警の教訓のための教科書の駒としてしか扱われているようにしか思えません。いま現在でも、誠意のない対応をされていて、「対応に問題はない」と言い張る佐賀県警に相談してしまったことが残念でしかありません

佐賀県警は、これで終わりにするつもりなのだろうか。

(テレビ西日本)

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