普段の食卓で、もう一品ほしい時にもぴったり。元海上保安官の船舶料理士で、防災士の資格を持つ川崎みささんに、火と包丁を使わずに作れる「防災レシピ」と、常備しておくと非常時にも便利な食材を教えてもらった。川崎家では、普段から防災食になるおかずを食卓に出しているというが、それにはある理由があった。
文・写真=川崎みさ
常備しておくと便利な食品
海上保安庁の大型巡視船で船舶料理士として働いていたとき、ちょっとした裏技がありました。それは「調理しなくても食べられる食品をいくつか用意しておく」こと。
海難事故や救助活動の対応で調理の時間が取れないときや、まるでジェットコースターの最頂点から最下点まで落ちるような大時化(おおしけ)が24時間続いていて、調理に包丁が使えない(野菜を切ったら全てふっとんでいく)ときでも、乗組員に食事を届けられるようにという工夫のひとつでした。
この考え方を普段から家庭にも取り入れて、買い物をするときは、今でも必ず調理なしでも食べられる食品を2品は買うようにしています。
・厚揚げ
・うずらの卵
・コーン
・ミックスビーンズ
・お漬物
・かまぼこ
・ちくわ
・丸天・角天(さつまあげ)
・カップもずく
・小魚
・ナッツ類など
災害時に調理ができないときでも、袋を空ければすぐに食べられるのはもちろんですが、子どもの体調不良の対応や学校行事への参加でご飯づくりに時間が取れない日の1品にしたり、補食やおやつの代わりにできるので、「調理しなくても食べられる食品」があると、とても便利ですよ。
ではここからは、包丁と火を使わずにできてふだんのおかずにもなる「いかフライとにんじんサラダ」と「厚揚げとコーンの和え物」の作り方をご紹介します。

