コメの収穫が本格化し、店頭には新米が並ぶようになりました。こうした中、全国の一部のスーパーでは「新米の方が、去年のお米より安い」という逆転が起きています。福井の売り場はどうなのか、取材しました。
田島嘉晃アナウンサー:
「新米のハナエチゼンが2390円。今年はコメが安くなっています。ただ、いま全国の一部スーパーでは、ちょっと不思議なことが起きています」
静岡市内のスーパーでは、新米よりも2025年産米の方が200円から400円ほど高くなっているものもあり、新しいコメの方が安いという、これまでとは逆の現象が起きています。
店の担当者は「20数年スーパーにいるが、一度もない」と戸惑います。
その背景についてJA福井県五連の宮田幸一会長は、福井テレビの報道番組で次のように語りました。
「去年産のコメを高く買い付けて、高いまま残っている。損切りでなるべく安く売るが限度があるので、どうしても去年産のコメが高くなる」
一方で、安くなった今年の新米。これが、全国の一部で逆転が起きる構造です。
では、福井では―
田島嘉晃アナウンサー
「去年産のコシヒカリは税抜き2590円。そして、こちらがことしの新米が2780円。この店では、逆転は起きていません」
PLANT-3清水店の大久保剛チーフは「現状は、去年のコメの方が安く販売しているが値段がほぼ変わらないので、例年、新米が出てくると完全に客は新米の方を選ぶ。店としては早く売り切りたい状況」と話します。
この店では、去年産も値段を下げながら、新米への切り替えを進めています。
一方ことしの新米は、去年の同じ時期より4割近く安くなりました。コメ全体の売れ行きも、去年を上回っています。
「大体1.6倍ですね。コシヒカリが出た3日間でいえば、コメ全体で1.6倍売れている」と大久保チーフ。
買い物客も「やっぱり新米よね(理由は)おいしいから。ただ、もう少し安いといいな。年金暮らしにはつらいわ」と話します。
コメは毎日食べるものだけに家計の目はまだ厳しいままです。
全国では、高く残った去年産と安くなった新米が逆転する一方、この店では、去年産も値段を下げながら新米へと例年通り、売り場を切り替えています。
ただ、安くなった新米を前にしても、消費者から聞こえるのは「もう少し安く」の声でした。
