松江ゆかりの文豪・小泉八雲を公私にわたって支えた中学教師・西田千太郎が暮らした住居の修繕工事が終わり、関係者にお披露目されました。
松江城下町の一角、松江市新雑賀町にある明治初期に建てられた古い住宅。
教師として松江に赴任したラフカディオ・ハーン、小泉八雲を公私にわたって支えた中学教師・西田千太郎が生前、暮らしていました。
老朽化に伴って行われた修繕工事が終わり、9月13日、地域の住民など関係者約20人が集まり、工事完了の報告会が開かれました。
築150年を超え壁や屋根、柱などいたるところが傷んでいたものの、八雲も訪れた記録が残る「歴史の証人」を後世に残そうと、近隣住民などで作る団体が中心となって住宅の修繕を進めることを決めました。
今後も建物として活用するため見込まれた修繕の費用は約1000万円。
これを賄うため、クラウドファンディングを立ち上げて寄付を呼びかけた結果、約900万円が寄せられ、2026年6月、工事に入りました。
柱が傾き、歪んでいた壁は修繕により耐震性を確保、雨漏りがひどかった大屋根も下地の材木を貼り直し、新たに防水シートを設置。
今では入手が難しい出雲地方独特の「左桟瓦」も近くの民家にあったものを譲り受けるなど約1500枚を確保して葺き替え、当時の姿をできるだけ残して修繕を終えました。
左桟瓦を寄付・伊藤さん:
「こうやって皆様の協力で後世に残るということで、自分もほんの少し、お手伝いができたのがうれしい」
まちなかプラン・今岡克己理事長:
「西田千太郎の生き方などが後世に伝えられれば、深い意味での松江の文化が伝わると思う。
(今後)西田千太郎家が観光の起点になればとおもう」
「西田千太郎旧居」は9月25日から一般公開されます。
修繕を進める住民グループは今後、建築当時の姿をよみがえらせるための改修を行い、将来は「文化財」として活用することを検討しています。
