新名神高速で大型トラックが渋滞車列に追突し6人が死亡した事故の裁判で、検察は元トラック運転手の被告の女に法定上限の拘禁刑7年を求刑した。遺族たちは被告の反省の見えない態度を厳しく非難。判決は10月20日に言い渡される。
「お辞儀すらしない」遺族らの怒り
亡き家族の写真を手に報道陣の前に現れた遺族。
傍聴後の声は、強い怒りに満ちていた。

亡くなった松本幸司さんの姉:
後ろ(傍聴席)を向いてお辞儀でもするのかなと思ったんですけどそれすらもない。

亡くなった高峰啓三さんの妻:
(被告は)この態度でつらぬくんやと。「ごめんなさい」も「申し訳なかった」という気持ちもこちらには何も見せずに、この人はこのまま刑務所に行くんやなと。
遺族が怒りを向けた相手…。
小川裕史記者:
午前9時40分です。水谷被告が今車から降り、ゆっくりとした足取りで裁判所に入っていきます。

元トラック運転手の水谷水都代被告(55)。
2026年3月、三重県の新名神高速道路で大型トラックを運転中、渋滞の車列に追突。
静岡県の松本幸司さん、妻の恵梨子さん、長女・莉桜さん、長男・壮眞さん、次女・彩那さんの一家5人。

そして埼玉県の高峰啓三さんの合わせて6人を死亡させた過失運転致死の罪に問われている。
遺族たちが涙ながらに意見陳述
これまでの裁判で水谷被告は起訴内容を認め、検察側は水谷被告が事故直前、「TikTokの料理動画のスクリーンショットを撮ろうとして13秒間脇見運転をしていた」と指摘していた。
迎えた10日の裁判。遺族による意見陳述が行われた。
松本幸司さんの姉による意見陳述。
「幸司の家族の命を奪っておきながら(被害者の)名前すら言えない。反省ひとつしていないことがわかり、憤りなどという感情では表せないほどの気持ちです」
法廷で涙ながらに訴えた松本幸司さんの姉は裁判終了後、

亡くなった松本幸司さんの姉:
謝罪を含めてというのはやはり求めていました…今日に至っても私たち遺族に向けてのアクションというのは最後もないですけど。
高峰啓三さんの妻による意見陳述。

「被告人はその年にもなって運転中に前を見なければならないことが分からなかったのですか。主人を返してください。それがかなわないことも分かっています。だからこそ私は聞きたい。主人が何かあなたに殺されないといけないようなことをしましたか? 」
法廷でこう述べた高峰さんの妻は…。

亡くなった高峰啓三さんの妻:
伝えてもこの人には響かない。人としての感情がない人なんだな。
発言を求められて謝罪…求刑は拘禁刑7年
10日の法廷で裁判官から発言を求められた水谷被告は…。

「運転手を仕事にしている中でこのようなことをしてしまって反省しています。遺族の方に迷惑かけて申し訳ございませんでした」
10日で裁判は結審し、検察側は過失運転致死罪では最も重い拘禁刑7年を求刑した。
亡くなった高峰啓三さんの姉:
(最も重い)7年が出たとしても私たちは納得はしません。

亡くなった松本恵梨子さんの兄:
6人も殺しておいて7年で出てこられるんだっていう、そんな気持ちで今はいます。
判決は10月20日言い渡される。
(「イット!」9月10日放送より)

