競泳の東京オリンピック銀メダリストが人身事故を起こしたとして、危険運転致傷の罪に問われている裁判。
本多灯被告に9日、下されたのは拘禁刑1年、執行猶予3年の有罪判決でした。
本多被告が事故を起こしたのは2025年11月。
現場は東京・多摩市の道路です。
本多被告は前を走行していたスポーツカーに離されたくないと考え、速度を上げたところ、カーブを曲がり切れず対向車線を走る車と衝突したということです。
制限速度30kmの道路を、時速88kmから108kmのスピードで走行。
カーブを曲がり切れずに対向車線を走ってきた車と衝突し、60代の運転手に全治約1カ月のけがをさせた危険運転致傷の罪に問われています。
8月開かれた初公判で起訴内容を認め、謝罪した本多被告は、スピードを出した理由について問われると、「当時は冷静な判断ができず、ただ前の車について行こうとしてしまった。周りの事を考えていなかった」と答えました。
検察側は、「危険かつ無謀な運転で悪質。被害者には何ら落ち度はない」などとし、拘禁刑1年を求刑。
対する弁護側は、「常習性はなく被害者に賠償している。今度二度と運転しないと誓っていて再犯の恐れはない」として、執行猶予付きの判決を求めていました。
そして迎えた9日の判決公判で、東京地裁立川支部は、拘禁刑1年、執行猶予3年を言い渡しました。
判決理由について、「極めて危険かつ無謀で結果も軽くない」などとしつつ、「事実を率直に認め、反省の態度を示している。自業自得とはいえ、国際大会を辞退するなど一定の社会的制裁を受けている」と説明。
そして、最後に本多被告に対し、裁判官は「再び活躍する姿を見せてください」「再起を期待しています。頑張ってください」と語りかけ、本多被告は無言でうなずきました。
東京オリンピックの銀メダリストとして、今後の活躍も期待されている本多被告。
今回の事故を受け、来週始まるアジア大会などへの出場を辞退するなど、当面の活動自粛を発表しています。
