新米が出回り始める一方で、去年産のコメ、いわゆる“古米”の在庫量は多い状態が続いています。新米が古米よりも安くなる、価格の逆転現象も発生する状況となっています。
新潟県長岡市でコメの卸し・小売りを行う野上米穀。
【野上米穀 野上茂 会長】
「ここが玄米倉庫。通常よりは在庫を持っている」
玄米の倉庫に積まれていたのは、去年産のコメいわゆる古米です。
【野上米穀 野上茂 会長】
「去年はコメ不足だったからガラガラだった。去年8月くらいは」
コメ不足を受け、野上米穀では去年、通常よりも多くの新米を確保していました。
しかし、価格が上がった上に、備蓄米の放出などで一定の供給量が確保されたことから、予想よりも売れず、通常よりも多くの在庫を抱えることに。
農林水産省の調査では、今年7月末のコメの民間在庫量は162万tで、この時期としては過去最多となっています。
【野上米穀 野上茂 会長】
「本来、25年産は積まなくたっていいくらい。8月を過ぎれば新米はとれるわけだから」
新米が出回る前に在庫を減らしたいところですが…
【野上米穀 野上茂 会長】
「古米が安ければいい。でも去年の秋、高かった関係で25年産が高くて、26年産が安いという、ちょっとイレギュラーな形になっている」
コメ余りの状況を受け、今年は新米の価格が下落傾向にあり、古米の価格が新米の価格を上回る現象が発生しています。
【野上米穀 野上茂 会長】
「こしいぶきは、今は3500円で販売しているが、今度は3000円」
野上米穀で今後、販売を予定している新米の価格も、現在販売している去年産の価格と比べると、すべての品種で5kgあたり500円程度安く設定。
高い値段で買った去年産の古米については、店側が損をしてでも安く売って在庫を減らし、新米の販売に力を注ぎたい考えです。
【野上米穀 野上茂 会長】
「新米ですよ、この時期は。古米は売りたくないし、あくまでも新米で。お客さんの笑顔を見られるような新米を販売したい」
