7日朝に撮影された茨城・大子町の観光名所「袋田の滝」の様子です。
普段の様子に比べて圧倒的に水力が多く、水も茶色く濁っています。
この増水の理由は、前線の影響などで長引く大雨です。
大雨が長期化していることで、観光地にもさまざまな異変が起こっています。
現地を取材しました。
茨城・大子町の代表的な観光スポット、袋田の滝。
日本三大名瀑に数えられ、普段は四季折々の表情を見せていますが、長引く大雨でその様子が一変しました。
観光客:
雨が先日まで降っていたので、思ってたより水量がすごくてビックリ。想像の1.5倍くらい水流れてて、良い時に来たなって。
施設の支配人によりますと、客足にも影響が出ているといいます。
袋田観瀑施設・藤田直樹支配人:
雨が降ってしまうとお客さんの入りが少なくなってしまうが、なかなか前ほどは…。水量が増えて迫力が増してくるのかなと思っているが、あんまり(水が)多くなってくると、今度は見るにもしぶきで見られないという状況でなかなか難しい。
停滞する秋雨前線などの影響で、関東や東北を中心に大雨が長期化しています。
福島・いわき市では12時間の降水量が193mmと、9月の記録を更新。
伊豆諸島の1つ、東京・新島村では2日から8日午前までの降水量が783.5mmと、平年の1カ月分の降水量の2倍を超えました。
大島町では7日、24時間降水量が581.5mmと9月の観測史上最大となり、さまざまなところにその爪痕が。
記録的な大雨は観光客にも影響を及ぼしました。
観光客:
(Q.いつ大島町に来た?)おとといに来て、そこから雨がひどくなって、船も欠航して(島から)出られないので、仕方なくホテルの中に閉じこもった。最初に泊まっていたのが土砂災害警戒区域に宿を借りたので、最初の1日目は大島高校に避難するような形で…。
初日に大雨の影響を受けてしまい、予定の変更を余儀なくされたといいます。
取材中は天気が回復し、島の観光の1つ、ダイビング日和となりそうでしたが、「きょうやっと海が穏やかになって、『潜れるね』って言ってたら警報が消えなくて。ダイビングすることを控えている状況」と、8日に予約が入っていた2組は海に入ることができなかったといいます。
一方、7日に非常に激しい雨が降った千葉県の観光地でも…。
千葉・袖ケ浦市の「東京ドイツ村」では、広大な斜面に花々が咲き誇るフォトスポットに被害が出ていました。
これから見ごろを迎える約4万株のマリーゴールドの一部が、大雨の影響で流れてしまったといいます。
東京ドイツ村・山野広太さん:
傾斜だとお花は生えるんですけど、その分、雨水が流れやすい。これからの子(マリーゴールド)たちなので、それが倒れてしまったりっていうのが一番しんどいですよね…。
また、芽が出始めたばかりのコスモスも土砂の流入で一部、土に覆われた状態に。
東京ドイツ村・山野広太さん:
(Q. 対処法としては?)この土はどけられないので…。一緒にどかそうとするとコスモスまでちぎってしまうので…。この子たちが元気に出てきてくれるのを祈るばかりですね。
秋雨前線と熱帯低気圧に変わった元台風24号の影響で、8日も広い範囲で大雨となった日本列島。
先ほどから土砂降りの雨となっているのが、愛知・名古屋市内です。
午後3時半ごろ、冠水した道路からは、車が通るたびに雨水が波となって押し寄せます。
現在、名古屋市などではレベル4大雨危険警報が出ていて、この影響で東海道新幹線が一部区間で運転を見合わせています。
気象庁は8日午後、愛知県西部と岐阜県美濃地方で線状降水帯が発生したと発表しました。
三重・鈴鹿市では交差点が冠水。
車がはね上げた水しぶきが駐車場のフェンスの高さにまで達している所もありました。
隣接する四日市市では、1時間に79.5mmの滝のような雨となり、マンホールからは噴水のように水が噴き出しました。
都心でも、午後3時に激しい雨が降り始めました。
さらに、気象庁は関東甲信や四国などに線状降水帯半日前予測を発表していて、各地で警戒が高まっています。
2026年6月に撮影された三重・名張市の渓谷、「赤目四十八滝」の映像。
足元まで水に漬かっていますが、実はここは遊歩道で、普段の様子と比べるとかなり増水していたことが分かります。
これは台風が通過したあとに撮影されたもので、台風が去ってもまだ濁流が続いていたということです。
大雨が降っている時はもちろんのこと、そのあとも注意が必要です。
リバーフロント研究所の土屋信行さんによりますと、大雨のあとは地中に雨が染み込んで、地中から絞り出された水が川へ流れ込むため、2~3日は増水などの影響が続きます。
そして、地中の水分量が多いと雨が降っても土に染み込まず、そのまま川へ水が流れていくため、1週間程度は少しの雨でも急な増水に注意が必要ということでした。
仮に晴れていても、直前にどれだけ雨が降ったかが重要になってくるということです。
土屋さんは、「山や渓谷へ出かける際も、軽量なライフジャケットやヘルメットを持参して身の安全を守ってほしい」ということでした。
関東では8日夜から9日にかけて線状降水帯が発生する恐れがあります。
引き続き十分に警戒を続けてください。
