福島県いわき市で9月7日、大雨によりアンダーパスが冠水し2台の車が水没、1人が死亡したことを受け、内田いわき市長は「市内のアンダーパスを直ちに再点検する」とした。市によると、このアンダーパスは、8月の千葉豪雨での冠水事例を受けて緊急点検を実施。設備に不具合がないことを確認したうえで、冠水の3日前には排水部の落ち葉の撤去などの清掃も行っていたという。
冠水したのはいわき市鹿島町米田(こもだ)のアンダーパス。いわき市によると、9月7日午前7時47分に119番通報があったが、市が浸水情報を確認できたのはその3分前。センサーは浸水15cmと30cmで反応するようになっていたという。パトロールの車が現地に到着し、通行止めを実施できたのは通報から21分後だった。
このアンダーパスは県の「冠水危険箇所」にも指定されている。アンダーパスの全長は30m、幅は10m、高さは5mで、大雨による冠水に備え、予備も含め3台のポンプが設置されていた。千葉豪雨を受けて8月28日に緊急点検を実施し、9月4日には排水部分の清掃を行っていたという。
点検では設備に不具合がないことを確認し、7日の大雨でもポンプは稼働していた。
ただし、排水先の川の水位が上昇していたことで排水が適正に行われていなかったとしている。
市は「雨水の流入スピードに排水が追い付かず、短時間のうちに急激に冠水が進行してしまった可能性を想定している」「設備がフル稼働していた状況下でなぜこのような事態に至ったのか、当時のデータの精査を進め、専門的な知見も含めて検証を行う」としている。
内田いわき市長は自身のSNSで「尊い命が失われるという重大な結果を招いてしまったことを極めて重く受け止めている」として、市内のアンダーパスの緊急点検を行うとともに、事前の通行規制などの対策を検討する考えを示した。
