長野県伊那市と軽井沢町で、キノコ採りをしていた人がクマに襲われる被害が相次ぎました。県などは、山林に立ち入る際は、人の存在を知らせるなどクマと遭遇しないための対策を呼びかけています。
伊那市高遠町長藤の山林では、9月5日朝、キノコ採りをしていた諏訪市の61歳の男性がクマに襲われました。
顔と体をひっかかれてけがをしましたが、自力で下山し、伊那市内の親族の家に助けを求めたということです。
男性は諏訪市内の病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。
関係者によりますと、男性は、クマと5分ほど格闘していたということです。
(カメラマン)
「これから警察と猟友会がクマの捜索に入ります」
被害を受け、猟友会と警察が現場付近をパトロールしましたが、クマは見つからなかったということです。
猟友会:
「(ここら辺てよく出る?)出ますよ」
被害を受け、市は、山林内にわなを設置しました。
伊那市高遠町総合支所農林建設課・細田浩さん:
「(山林を)のぼっていったところに、ドラム缶のわなを設置しまして、状況を見るということで。(クマは)大型犬くらいの大きさ。注意して(山に)入っていただくようお願いしていきたい」
被害は軽井沢町でも。
9月6日午前9時ごろ、追分地区の国有林で、佐久市の70歳の男性が1人でキノコ採りをしていたところ、クマに襲われたということです。
クマは成獣1頭と子グマ1頭で、男性は成獣に襲われて頭や左腕にけがを負いましたが、会話はできる状態だということです。
国有林の入り口には、被害を知らせる注意看板も建てられていました。
付近の住民によりますと、国有林は、キノコ採りに入る人が多い一方、クマの目撃もよくあるということです。
近所の住民:
「クマを見たと話はたまに聞いたりする。茂みとかあると怖いので鈴を鳴らしたりとかするようになりました」
2026年の県内でのクマによる人身被害は、これで3件となりました。
県によりますと、この時期のクマは食べ物を求めて広い範囲を行動するため、遭遇するリスクが高いということです。
山林などに入る際は、クマの活動が活発な早朝と夕方は避けること、鈴やラジオで人の存在を知らせることなど、遭遇しないための対策を呼びかけています。
