恋愛感情を利用して金銭をだまし取る、いわゆる“ロマンス詐欺”を行った疑いで、結婚相談所の運営会社代表ら男5人が逮捕されました。
容疑者グループが悪用したのは大手マッチングアプリ。
さらにアルバイトで募集した女性たちへの詳細な犯行マニュアルも作成していました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、東京都の自称自営業・都築建太容疑者(39)と福島県の会社役員・石田勇太容疑者(40)ら男5人です。
容疑者5人は2025年、東京都内に住む39歳の男性から合わせて15万円相当の暗号資産をだまし取った疑いが持たれています。
警察によりますと、被害男性が事件に巻き込まれたきっかけは大手マッチングアプリで1人の女性と知り合ったことでした。
アプリを介して、この女性とやり取りを続けていた男性は、女性から「LINEを教えてほしい」と提案を受けます。
男性は“より親密になりたい”との思いからLINEのIDを提供。
その後、しばらくすると「将来ふたりで一緒に暮らすようになった時、お金のことで悩みたくない。一緒に(投資の)勉強してみない」といったメッセージが。
こうした言葉を信じた男性はLINEで送られてきた指示に従い、合計15万円の暗号資産をだまし取られたとみられています。
男性が最初にマッチングアプリで知り合った女性は、実は容疑者グループがSNSで雇ったアルバイトだったのです。
女性アルバイトの仕事は、マッチングアプリに登録し、そこで知り合った男性からLINEアドレスなどを聞き出すという内容でした。
アルバイトに採用されると送られてくるのが、「業務について」と書かれた犯行マニュアル。
そこには「IDを獲得した後、すぐにブロックせず36時間後にブロックする」「広告関連、自衛隊、記者、ITなどのご職業の方はNG」などと書かれていて、狙う相手の職業なども細かく指定。
こうしたマニュアルで指示し、約290人のアルバイトスタッフに対し、LINEのID1件につき500円から1300円の報酬を支払っていたということです。
アルバイトが男性のLINE IDを聞き出すと、その後のやり取りは容疑者グループ自らが行っていたとみられています。
警察は、これまでにグループが約5600人の男性からIDを取得していたとみて全容解明を進めています。
