沖縄付近に停滞する台風24号などの影響で、特に警戒が必要なのが大雨による被害です。
仮に同じ場所で降り続いた場合、7日正午までの3日間で、四国で600mm、関東では330mmの雨が降る恐れがあります。
また、宮崎県では降り始めからの総雨量が1000mmを超える予想もあります。
過去に甚大な被害を及ぼした1000mmの雨。
その脅威はどのようなものなのでしょうか。
4日朝、激しい雨が降った和歌山・新宮市。
走行する車のタイヤは雨で白くかすんでいます。
和歌山県では、台風24号と秋雨前線の影響で大雨となり、列車が一時運転を見合わせるなどの影響が出ました。
この雨の中で行われたのは、今から15年前、和歌山、奈良、三重の3県で死者・行方不明者が88人に上った紀伊半島水害の慰霊式典です。
西日本から北日本の広い範囲に記録的な大雨をもたらした2011年の台風12号。
大型で動きが遅く、長期間にわたって影響を及ぼしました。
中でも甚大な被害を受けたのは、降り始めからの雨量が1000mmを超える場所が相次いだ紀伊半島です。
濁流によって寸断された橋。
総雨量が1119mmに達した和歌山・田辺市では大規模な土砂崩れも発生。
巻き込まれた家屋では懸命な救助活動が行われました。
1183.5mmを記録した那智勝浦町では、川が氾濫し、流れ着いた倒木や車などで道が塞がれていました。
川をせき止めるように流木や車が折り重なり、濁流が流れる町中をロープを使って避難する人々の姿も。
保育園では何本もの巨大な木が窓を突き破り流れ込むなど、そこにあった人々の生活を一変させました。
台風24号と前線の影響で週明けにかけて災害級の大雨の恐れもある日本列島。
仮に同じ場所で降り続いた場合、週明け7日正午までの3日間で、四国で600mm、関東では330mmの雨が降ることも考えられ、宮崎県では降り始めからの雨量が1000mmを超える予想も出ています。
もし総雨量が1000mmに達すると、私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか。
2005年9月、ゆっくりとした速度で進んだ台風14号の影響で、宮崎県の旧南郷村神門で1322mm、えびの市で1307mmを記録。
広い範囲で土砂災害や浸水が発生しました。
また、4年前には台風14号の発達した雨雲が九州や四国地方に長くかかり続けたことで大雨に。
宮崎県では、交差点は冠水し、車が水に浸かって立ち往生していました。
さらに三股町では大規模な土砂崩れが発生。
この台風による土砂災害は、宮崎県内だけでも64件にも上りました。
宮崎県によりますと、雨が降り続いた影響で、椎葉村や美郷町など県内4つの地点で総雨量が1000mmを超えたといいます。
関東でも7年前、箱根で1000mm級の雨となりました。
2019年10月、大型で強い勢力で伊豆半島に上陸し関東を縦断した台風19号。
人気観光地・箱根では、3日間の雨量が1001mmに達し、台風が過ぎ去ったあとも影響を及ぼしました。
大雨が降ってから6日目になっても、坂道には勢いよく水が流れ落ち、まるで川のような状態に。
観光にも大きな爪痕が残りました。
降り続いた雨で土砂崩れが発生し、運休を余儀なくされた箱根登山鉄道では、運転再開まで約9カ月かかりました。
もし1000mmの雨が降った場合、町はどう変わっていくのか。
CG映像を作成した矢澤剛気象予報士は「体感的には、息苦しさを覚え、恐怖を感じるほどで、数メートル先も見えない滝のような雨が降り続けます。町は冠水し、車は車体の半分ほどが水没します。車なら大丈夫と思わず、外出は控えてください。ガードレールはほとんど水没。車道と歩道の区別もつかなくなります。郵便ポストも半分ほどが水にのまれ、さらに、家のドアも40cmほど水につかってしまう恐れがあります。1000mm級の雨は“大きな災害が起こる”と言っていいほどの雨です。こうなる前に必ず身の安全を確保してください」と指摘しています。
山崎夕貴キャスター:
矢澤さんが作成したCGは72時間で1000mmの雨を想定したものです。体感的には息苦しさを覚えるほどだそうです。もし住宅街で雨が長期化した場合は、私たちの生活にも大きな影響を与えそうです。
遠藤玲子キャスター:
(シミュレーション映像では)車道と歩道の区別がつかないほどですよね。不要不急の運転、そして外出は控えたほうがよさそうですね。
山崎夕貴キャスター:
気象庁によりますと、週明けにかけて東日本や西日本を中心に警報級の大雨が続き、総雨量が多くなる恐れがあるということです。
特に警戒が必要な期間について。
週末は関東、東海近畿、四国など広い範囲で警報級の大雨となる可能性があります。
九州南部と奄美地方では5日にかけて警報級の大雨となる可能性が高いといいます。
災害級の雨となる恐れもあります。
前線や台風の動きが定まっておらず、6日以降は雨量の見通しなどが大きく変わる可能性もあります。
最新情報に十分注意してください。
