7日にかけて全国的に災害級の大雨が予想されています。
その先もさらに続く雨について、矢澤気象予報士に聞いていきます。
この先の東京の天気予報によると、この先もしばらくは傘マークが続きます。
矢澤剛気象予報士:
特に東京に関しては、5日は雨のち曇りということで、日中は雨がやんでいる時間帯も長くなりそうなんですが、6日から雨が強まってきて7日にかけて警報級の大雨となる恐れが出てきています。
そして、その先も8日から11日にかけて傘マークが並んでいます。
8日以降の雨に関しては、「台風24号が熱帯低気圧になって、日本列島に接近し強い雨をもたらす」パターンと「太平洋高気圧の影響でゲリラ雷雨になる」パターンの2つが考えられます。
まず1つ目の“台風24号の影響”について見ていきます。
予想進路では、台風24号が沖縄・奄美付近ではまた向きを変えて円を描くように進み、最新の予報では8日に熱帯低気圧に変わるということです。
矢澤剛気象予報士:
旋回するルートを通っていきそうです。今ちょうどUターンが始まりつつありますけれども、いったん沖縄の南まで下がってまた北上し、熱帯低気圧に変わったあとに東へ進むと大雨になるというのが1つのパターンです。西へ進んでいく可能性もまだあるといった状況です。
山崎夕貴キャスター:
熱帯低気圧に変わっても影響が残るものなんですね。
矢澤剛気象予報士:
熱帯低気圧は台風の風速が弱いものと考えていただきたいのですが、雨風強まる恐れは十分あります。
―― さらに、この先の予想進路などはありますか?
矢澤剛気象予報士:
スーパーコンピューターの予想になりますが、ヨーロッパ中期予報センターとアメリカ海洋大気庁、そして米軍合同台風警報センターという各国の予想ですと、今、東へ進んでくる可能性が示唆されています。
―― もう1つの雨のパターンというのが“太平洋高気圧が影響する”ことなんですが、これはどういったことでしょうか。
矢澤剛気象予報士:
今は太平洋高気圧が東にあるんですが、来週にかけて勢力を強めてきて、日本列島を覆ってくるような形になってきます。そうすると、夏の高気圧ですから気温が上がりまして、上昇気流が多く発生して夏のように各地でゲリラ雷雨が発生する。
これが来週後半にかけてパターン2として考えられるものになります。
―― 今のところ、この2つのパターンだとどちらのほうが確率は高そうですか?
矢澤剛気象予報士:
これは難しいですが、私的にはパターン1の「台風24号の熱帯低気圧に変わってから影響」という形かなと思っています。ただ、近づいてみるとまた変わってくるかもしれないです。
そして、4日は来週以降だけでなく、さらにその先の冬にかけての天気についても、ひとつ気になる情報が入ってきました。
WMO(世界気象機関)が、世界中の気候に大きな影響を及ぼす「エルニーニョ現象」が非常に強い規模に発達して、異常気象のリスクが各地で高まる見通しだと発表しました。
エルニーニョ現象というのは、ペルー沖の海面水温が高い状態を示します。
発表によりますと2027年2月まで続く見込みで、洪水や干ばつそして極端な暑さの危険性が高まるリスクがあるというふうに警告しています。
―― 「エルニーニョ」、もちろん聞いたことはあると思いますが、どういうイメージですか。
石渡花菜キャスター:
エルニーニョ現象が起きると暖冬になるイメージがあります。なので、暖かい冬なのはうれしいなと思うんですけど、エルニーニョ現象は日本の天気にも影響を及ぼすんですかね。
矢澤剛気象予報士:
エルニーニョ現象は発達すればするほど異常気象が起こりやすくなるんですが、2026年に関しては「スーパーエルニーニョ」ともいわれています。
過去に1997年にエルニーニョ現象がかなり発達していたんですが、それと同等クラスとも考えられています。その時は、非常に暖冬になりました。
さまざまな異常気象が起こるとされていますが、矢澤気象予報士には2つの注意すべき気象現象を挙げてもらいました。
1つ目は「10月でも台風接近か」、そして2つ目は「暖冬になっても豪雪に注意」です。
―― まず1つ目、10月でも台風が多く発生しそうなんですか。
矢澤剛気象予報士:
2026年の8月は60年ぶりに台風が10個もひと月で発生しました。これが非常に珍しいことなんですが、10月にかけても海水温が高い状況も続きまして、次々と南の海上で台風が発生。そして、太平洋高気圧の勢力によっては、日本にカーブしてやってくるということも考えられます。
そして2つ目は、暖冬になったとしても豪雪に注意ということです。
2026年の青森県などでは記録的な大雪となりました。
酸ヶ湯では1月としては観測史上1位の450cm以上の積雪を観測するなどもありました。
今回もこのような豪雪が降る可能性があります。
―― 暖冬でもなぜ、これだけ大雪になってしまうんでしょうか。
矢澤剛気象予報士:
暖冬になるとまず日本海の海水温が上がります。そうすると、水蒸気がたくさん日本海では発生されるんですが、暖冬とはいえ、東北などでは気温が氷点下まで下がります。
そうすると発達した雪雲がどんどんと形成されていき、もともと寒い地域では暖冬になったとしても、雨ではなく雪が降りますので、それが海水温の高さによって大雪になってしまうということです。
冬にかけてもさまざまな異常気象が、日本でも起こる可能性がありますが、まずは何といってもこの週末、大雨には十分注意していただきたいと思います。
長く降り続く大雨となりそうです。
一時的に雨が弱まったとしても地盤が緩んでいる恐れがあり、土砂災害にも十分な警戒が必要です。
また週末は移動される人もいると思いますが、移動の際も最新の気象情報を確認して身の安全を第一に考えて行動してください。
