福井県を襲った今回の記録的な大雨で、県内数カ所で道路や線路の下をくぐるアンダーパスが水に浸かりました。坂井市春江町では、冠水していたアンダーパスが1日朝に通行を再開しました。これで、今回の記録的な大雨で通行止めとなっていた市街地の主要道路はすべて通行できるようになりました。
ひとたび冠水したアンダーパスに取り残されれば、命を落としかねない危険性もある中、気になるのは、何をもって「通行止め」になるのか。その判断基準を取材しました。
田島嘉晃アナウンサー:
「きょう通行止めが解除された、坂井市春江町のアンダーパスです。普段から交通量が多い場所で、通行止めの間は周辺で迂回する車が増え、通勤などにも影響が出ていました」
8月29日から坂井市内を襲った記録的な大雨で、春江町のアンダーパスは冠水。その後、通行止めが続いていましたが―
宮川裕之記者:
「午前7時。春江のアンダーパスが3日ぶり通行できるようになり、さっそく多くの車が行き交っています」
近くの住民は「ひどく不便だった。きのうも回り道して職場へ行ったし、帰りもめちゃくちゃ混んでいた。この1本がないと全然違う。(開通して)ありがたい」と話していました。
冠水したのは、ハピラインふくいが通る高架下。少し引いて見ると、そのアンダーパスの役割が見えてきます。
国道8号の反対側には、福井空港の横を通り大型店舗の進出が相次ぐ空港道路。アンダーパスは、この2つの道路をつないでいます。
通勤や買い物など、日常の移動を支える大事な通り道です。その場所が、30日は冠水してしまい通ることができませんでした。
では一体、どこまで水がたまるとアンダーパスは通行止めになるのか。調べてみると、アンダーパスの通行止めに全国一律の基準はありませんでした。
国土交通省によると、過去の記録などをもとに道路ごとに基準を決めています。
実際、国が管理する道路でも水深10センチを目安に通行止めにする区間もあれば、15センチの区間もあります。
では、今回の春江では通行止めをどう判断したのか。
坂井市役所の担当者は「具体的な水深の基準は現在確認中。水がたまり、赤色灯で危険を知らせたが、それだけで自動的に通行止めになるわけではない。今回は一般の車が冠水で動けなくなったことを受け、通行止めを判断した」とします。
どの段階で道路を止めるのか。今回の冠水は、その課題も浮き彫りにしました。
ただ、これは春江だけの話ではありません。
県によりますと、県内にあるアンダーパスは109カ所。普段、何気なく通っている場所にもあります。
8月の豪雨でアンダーパスが冠水した千葉市では、1時間に50ミリの雨が予想された場合などに、冠水する前から通行を止める新しい取り組みも始まっています。
命を落としかねない危険性もあるアンダーパス。ドライバー自身が注意深く判断する必要があります。
