今、ちまたで“ダブル看板”と呼ばれる飲食店の業態が広まりつつあることをご存じですか?
お店にとってもお客にとっても、いわば“ダブル”でメリットがあるという「ダブル看板」とは?
一体どういうものなのか、取材しました。
2日に取材班が向かったのは、そんなダブル看板のお店がある東京・有楽町。
1つの店舗に「壱角家」と「油そば総本店」、2つの看板が掲げられています。
この店舗は、建物も入り口も1つだけ。
しかし、店の看板には家系ラーメンと油そば、2つの店名が並んで紹介されています。
最近、外食業界で増えているという、ダブル看板。
このような1つの店舗の中で2つの異なるブランドや専門メニューの味を楽しめるというものです。
2日に取材したこの店は、もともと「壱角家」だけで営業していました。
そこに運営会社が展開する別ブランド「油そば総本店」が新たに加わり、“二刀流ハイブリッド店舗”として2026年5月にリニューアルオープン。
厨房などは既存の設備を生かしています。
そんなお店のお昼時、店内には家系ラーメンを楽しむ人に加え、油そばを楽しむ人の姿もありました。
「油そば」の客:
最初ラーメンの気分だったが、冷やし油そばのメニューを見て引かれた。
「家系ラーメン」の客:
次は油そば食べようかな。いろいろ選択肢が増えるのはいい。
運営会社側も、ダブル看板にすることのメリットを強く感じているといいます。
ガーデン・川島賢社長:
原材料高、人件費高騰、家賃高騰、建築資材高騰がある中で、二刀流という発想が生まれた。一般的に都心部でラーメン店をオープンするのは数千万円かかる。それをハイブリッドだと、看板を変えるだけなので30万~100万円。
こうしたダブル看板の展開は他にも。
牛めしの「松屋」で知られる松屋フーズは、松屋と、トンカツの「松のや」のダブル看板での出店に力を入れているといいます。
その理由について、松屋フーズは「一つの店舗で幅広い客層と多彩な食のニーズを同時に網羅することが狙いです。グループやご家族でご来店された際、お互いが妥協することなく『牛めし』と『とんかつ』のどちらも好きな味を選べる点が非常に便利であるとご好評を頂いております」としています。
こうしたダブル看板について、街の人は「結構いいと思う。どっち食べたいかなど楽しみが増える」「言われたら、あっ!みたいになる」などと話し、認知度や期待も上がっているようです。
外食ビジネスアナリストの三輪大輔さんは、「“ダブル看板”が増えたのがコロナ禍以降。人が外出しなくなった中で、少ない需要をいかに取り込むかとなった時に増えた。今後も(消費者の)可処分所得が上がっていない中、飲食店の需要自体も下がっているところがある」と指摘し、今後もダブル看板の業態は増えていくのではと予想しています。
こうした中、醤油豚骨ラーメンで知られる「らあめん花月 嵐」は、ダブル看板とは異なる独自の取り組みが人気を博しています。
それは、コラボラーメンとして「らあめん花月 嵐」の店内で、他の行列店の人気ラーメンを食べることができるんです。
グロービート・ジャパン株式会社 企画広報部・鈴木力部長:
期間限定ラーメンのひとつのカテゴリーとしまして、有名ラーメン店とのコラボラーメンというものの提供を始めさせていただきました。
現在は、熊本の「味千ラーメン」と、川崎の人気つけ麺「玉」が食べられます。
このつけ麺をオーダーした客は、「さすがにそこ(川崎)までなかなか行けないので、こういう所で食べられるのはうれしい」と話していました。
グロービート・ジャパン株式会社 企画広報部・鈴木力部長:
(Q. コラボラーメンについて?)お客さまには有意義に感じていただいているのではと思っていますし、次はどんなラーメンがくるかなと、ワクワクの楽しみを感じていただける。
