震度7を観測した氷川町の竜北西部小学校では1日始業式が行われました。新学期のスタート、教室の黒板にある仕掛けをほどこして子どもたちを迎えた教諭の思いを取材しました。
【竜北西部小学校 俵尚貴教諭】
「私たち職員は子どもたちの笑顔を見るだけで元気になって、子どもたちのために何かできないかなと思っています」
【竜北西部小学校 8月9日】
氷川町出身の俵尚貴さん。
自分の母校でもある竜北西部小学校で4年生の担任をしています。
地震以降は学校職員として懸命に避難所の運営を担い、物資の管理などに汗を流しました。
【提供写真】
大津高校で日本代表・谷口彰悟選手と共にサッカーに明け暮れた俵さん。
教職の道に進んでからは手先の器用さを生かした黒板アートが趣味になり、受け持った子どもたちをたびたび喜ばせてきました。
新学期のスタートが9月1日と決まり、地震で不安な思いを抱える児童に安心感を届けたいと今回、新作に挑戦します。
テーマに選んだのはくまモンと人気マンガワンピースのルフィです。
複雑な線や色合いも、チョークと黒板消しを駆使しながら細かく表現していきます。
【竜北西部小学校 俵尚貴教諭】
「一番は立体感をどうやったら出せるかなというのを考えながらやってます。
子どもたちがどんな表情で来るかな。どんな気持ちで来るかなって。その中でも
この絵を見て少しでも笑顔になってくれたらなと思いながら今回は描いてます」
黒板の前で汗をかきながら格闘することおよそ2時間、思いのこもった黒板アートが完成しました。
そして迎えた新学期の朝。
「おはようございます」
4年生19人が全員、元気に登校してきました。
先生と触れ合い、友達同士で笑顔を交わし、明るい新学期がスタートしました。
【4年1組 井戸上琉くん】
(夏休み何が楽しかった?)「メダカの飼育ですね。夏休みにお祭りがあってそのときにメダカすくいでゲットして。そのメダカが卵産んできのう、ふ化した」
【4年1組 東瀬実桜さん】
「阿蘇ファームランドに行きました。ビーバーとかカピバラを見ました」
始業式では山崎知博校長が「皆さんと会えてうれしいです。地震で不安な人はいつでも先生に相談して2学期に向かっていきましょう」と児童に語りかけました。
教室に戻ると、いよいよ俵先生のサプライズがスタート。
完成したくまモンとルフィが少しずつあらわになると、立体感ある出来栄えに子どもたちは目を輝かせました。
【児童】
「ルフィ!」「うまっ、これすごい。」
【4年1組 町中賢人くん】
「ルフィが笑顔でくまモンも笑顔で、麦わら帽子もちゃんと(細かく)描いてすごいと思います。仲いいなと思いました、この2人が」
笑顔でありますように、そんな先生の願いが届いた竜北西部小学校。
早速2日から給食を挟み午後の授業も始まるということです。
