8月24日、滋賀県大津市では観測史上過去最高となる39.5度を記録。
さらに京都市では、お盆が終わっても暑さが緩むことはなく、9日連続で猛暑日になるなど、”残暑”どころか各地で”猛暑”が続いていることしの夏。
そんな中、本来なら夏に稼いでいる人たちに、異変が起きているそうだ。
田中友梨奈アナウンサーが店主たちの猛暑に対抗する“起死回生の一手”を取材した。
■焼肉…いや、バーベキューです!室内BBQで売上逆転
まず田中アナが向かったのは、大阪・十三に店を構える「まるたけBBQ」。
飲み物さえ自分で用意すれば、あとは手ぶらで来て手ぶらで帰れる便利な”出張バーベキュー”を提供しているお店だ。
夏こそ稼ぎ時のはずだが、代表の武智政幸さんの表情はどこか曇りがち。
武智さん:暑いからまず無理でしょ。もう昔の夏と違うんで。(売り上げは)ずっと下がってますよね。4分の1ぐらいになったのかな。
田中アナ:売り上げが4分の1?この状況が続いたら、お店の経営って……。
武智さん:もちろん苦しい。

■起死回生の一手が「室内バーベキュー」
稼げるはずの夏が、暑すぎて稼げない。この状況から抜け出そうともがく武智さんが打ち出した起死回生の一手が…。
武智さん:室内バーベキューです。
田中アナ:焼肉じゃないですか?
武智さん:いやいや。青空!昼でも夜でも青空。
そう言って天井を指さす武智さん。青空の壁紙で屋外のバーベキューの雰囲気を出したという。
田中アナ:偽物…。
武智さん:バーベキュー場の青空!
田中アナ:そういう問題ですか?
猛暑に対抗するために始めたのがこの室内バーベキュー。
快適にバーベキューが楽しめる空調設備はもちろんのこと、緑に囲まれたウッド調のバーベキュールームや、カラオケが歌えるバーベキュールームまで、貸切で使えるスペースが6つもある。

■室内バーベキューの整備にかかった費用は500万円にも…
来店した客は大満足の様子だ。
客:涼しいから最高です。女性も多いので、紫外線気になるじゃないですか。外だとめっちゃ怒られるんで、まずいなと思って選びました。
この室内バーベキューの整備にかかった費用を田中アナが直撃すると…。
田中アナ:これ結構お金かかりませんでした?
武智さん:まあまあかかりましたね。片手はかかりましたね。500万円とかね。
500万円という大きな投資だったが、その効果は絶大!今では売上の比率が「室内7:出張3」と、すっかり逆転しているそうだ。
田中アナ:もしこれから気温が下がってくれるなら?
武智さん:室内。
田中アナ:えっ、結局室内?
武智さん:(出張バーベキューは)車もいる。バイトを集めなあかん。40万円近く毎月経費としてかかる。室内は来てもらっても何にもかかるものない。やっぱり室内ですよ。

■男性の日傘需要に着目!売上8割増の秘策
続いて田中アナが向かったのは、神戸・元町商店街で77年にわたり地元の人々に愛され続けてきた「オカダ洋傘店」。店内には雨傘や日傘など、2000種類以上の傘がずらりと並ぶ専門店だ。
田中アナ:最近、日傘とか、外でもよくさしている方多いですし、夏なんてめちゃくちゃ売れ行き良さそうですけど。
ところが現実は、そう甘くなかった。
オカダ洋傘店店長 岡田久生さん:2、3割は減ったかなって。去年は万博に行かれる方が日傘を新調しようかという方、結構いらっしゃったんですけど、あんまりにも暑いと、出て行くのをやめようかって言う人が多い。出歩かないと、そもそも日傘がいらない。
夏場の売上の8割が日傘だそうだが、暑すぎてそもそも人が外を歩かない。つまり、日傘が売れないという状況なのだそうだ。

■男性用日傘を充実させたところ、男性用日傘の売上がなんと去年比8割増!
そんな中、岡田さんが目をつけたのが…男性用日傘の充実。
3年前はわずか6種類だった男性用日傘を、今年はなんと80種類に増やした。
岡田さん:ことし特に増えました。去年よりも断然増えてます。倍増。若い方からご年配の方まで買って行く。1割から2割は男性になってきました。
田中アナ:特に人気なのは?
岡田さん:一番売れるのは折りたたみ傘。値段が高いのは売れないので、手ごろな傘が売りやすい。
田中アナ:ちなみにおいくらですか?
岡田さん:3990円。
田中アナ:買いやすい値段!
これが功を奏し、男性用日傘の売上はなんと去年比8割増!時代のニーズを読んだ好判断で、夏の売上ダウンをなんとかしのぎ切った。
田中アナ:暑くなるのはいいことですか?
岡田さん:いいことですね。暑くなっても外へ出ていきますから。暑すぎるのにも慣れると思うので、日傘をお供にして出かけてもらいたい。

■「冷やしカレーはじめました」売上は着実に!
続いて田中アナが向かったのは、大阪・吹田にあるスパイスカレー専門店「スパイスキッチン結」。「スパイス食べて、心も体もご機嫌さん」が合言葉の人気店だ。
カレーこそ夏に食べたい気がするが…本当に猛暑の影響を受けているのだろうか。
オーナー 北村仁さん:去年から比べて1割から2割程度は売上が落ちている。この暑さですから、お店の前を歩いている方も少ないですし、思うように売上が上がらない。
そんな中、北村夫婦が生み出した起死回生の一手が、冷やしカレーだ!

■『冷やしカレー』の売り上げは全体の売り上げの2割を占める
この新メニューへの思いを、北村さんの妻の登美子さんが語る。
妻・登美子さん:夏になると『冷やし中華はじめました』がぶら下がってると思うんですけど、あれを見ると『夏だな』っていつも思う。『冷やしカレーはじめました』をどうしても貼りたかった。
10種類のスパイスをブレンドし、夏野菜を加え、見た目にもこだわった色鮮やかな冷たいカレー。さらに最大の特徴は、酢飯を使ったご飯にある。
田中アナ:このちょっと酸味のある感じが、より爽やかさ、さっぱりしたカレーにしてくれてて。カレー特有のこってり感みたいなのは全くないですね。夏の名物って感じがしますね。
常連客も「食べてももたれない。汗だらだらでここに来て、冷えたお店でこれを食べるのが最高」と大絶賛。
この夏、冷やしカレーは全体の売り上げの2割を占め、着実に新たなファンを獲得している。
田中アナ:『冷やしカレー始めました』の努力は利益に結びついてるんですか?
妻・登美子さん:私は『冷やしカレーはじめました』を貼るので満足してるので。
北村仁さん:結びついてます。
猛暑で減った売り上げを、室内バーベキュー、男性用日傘、冷やしカレーでそれぞれ挽回する姿があった。
(関西テレビ「newsランナー」2026年8月28日放送)


