すっかり秋めいてきましたが、いま北海道で見かける虫事情に大きな変化が出ています。
道民になじみが薄く、まったく人気のないあの黒い虫が増えているというのです。現状を調べてきました。
夏から秋にかけて多くの虫が活発に動くこの季節。
最近、駆除依頼が増えているのが…。
「北海道でも、みなさんご存じのあの黒い虫の駆除件数が増えていて、2026年に入り、すでに50件近くの駆除依頼が来ています」(衛生管理センター駆除屋 向井孝義社長)
北海道では、なじみが薄いといわれていた「ゴキブリ」が増えているというのです。
札幌市厚別区の駆除業者によりますと、2021年には年間50件ほどだった駆除件数が年々増え、2025年は倍以上の100件を超えました。
また、ホームセンターでも、駆除グッズの売れ行きが増加傾向にあるといいます。
「今年は気候が穏やかで、ハエやアリなどの殺虫剤は売れていないが、ゴキブリ関連だけは前年比で107%に増加している」(ジョイフルエーケー屯田店 広地和弘さん)
では、なぜ今、増えているのでしょうか。その理由は2つ考えられるといいます。
「1つは、北海道の気温の変化。気温の高い日が多くなり、活動しやすくなった。もう1つは、ネット通販の普及で荷物に卵を付けたり、潜んだりして移動しやすくなった」(衛生管理センター駆除屋 向井社長)
さらに生息数が増える中、その種類にも変化が現れていました。
「基本はチャバネが多かったが、最近の駆除で、今まで見なかったヤマトが出た」
北海道に生息しているのは3種類。
体長3センチを超える、黒光りした羽を持つ「クロ」。
体が小さく、赤茶色の「チャバネ」。
そして最近、多く見られるようになった「ヤマト」です。
「ヤマト」とは、どんなものなのか、専門家に聞いてみました。
「これがヤマトです。ヤマトは、樹木に生息して樹液を餌とする。寒さに強く、北海道でも屋外で越冬できる」(北海道ペストコントロール協会 高橋健一学術顧問)
樹液を餌として屋外で生息する「ヤマト」。目撃が相次いでいる住宅街を探索してみると…。
「さっきまでこの辺を歩いていて、下に行って溝に入っていった。全然いない。スマホでは撮りました」(狐野彩人フィールドキャスター)
狐野フィールドキャスターが撮影した動画は、しっかりと「ヤマト」の姿をとらえていました。
「交通量の多い所で少し脇道を見た脇道をみたら、歩いていました、ヤマトが」(狐野フィールドキャスター)
ヤマトは、屋内での繁殖だけでなく、屋外からの侵入にも注意が必要だといいます。
「建物の気密性を高くする。網戸と窓枠にすき間をつくらない。ヤマトも明かりに寄って来る。夜間はカーテンなどで明かりをもらさない」(北海道ペストコントロール協会 高橋健一学術顧問)
その他の種類も含め、対策のカギは室内の清掃と、エサになる食品や油の管理をしっかりして、寄せ付けない環境作り。
北海道だからと気を緩めず、過ごしましょう。
