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「ドラフト1位で行きたい」珠洲出身・米沢友翔投手、能登半島地震と1年半の故障を乗り越え

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春の大学野球で関西大学54年ぶりの日本一に貢献した、珠洲市出身の4年生、米沢友翔投手。今年秋のドラフトでは大注目の選手です。来月5日に開幕する秋のリーグ戦を前に、ふるさと・珠洲への思いを語ってくれました。

今年6月に開かれた全日本大学野球選手権。決勝で新たなスターが誕生しました。

珠洲市出身で関西大学4年の米沢友翔投手。その武器は…。

米沢投手:
「わかっていても打たれない真っすぐと言いますか、真っすぐで押していくところが自分の強みかなと思っています」

最速149キロの伸びのあるストレートを武器に、関西大学54年ぶりの日本一に貢献。4試合で3勝した米沢投手は最高殊勲選手に選ばれました。

米沢投手:
「連戦を勝ち上がった分、優勝の瞬間っていうのは最高の瞬間でしたね」

チームの小田洋一監督は…
「冷静さと思い切りの良さですね。ピンチになればなるほどアドレナリンが出て相手をねじ伏せる。そういう力を彼は持っています」

米沢投手が野球を始めたのは小学2年生の時。上級生に誘われ、地元・珠洲市の少年野球に入団しました。
米沢投手は、当時のことについて「飛んでくるボールを全部エラーしたり取れなかったりしていました、最初は。野球が好きだったのでやめようとは思わなかったです」と話します。

その後、地元の緑丘中に進み県大会にも出場。高校はふるさと・珠洲を離れ、県内屈指の強豪・金沢高校に進みました。

米沢投手:
「レベルがすごく高くて、「自分がこんなところでついていけるのかな」っていう風に思ったのは印象に残っています。「負けたくないな」っていう気持ちではいました」

一般入試から這い上がった米沢投手は1年生の秋から試合に出始めると、2年生の時には夏の県大会で準優勝を果たしました。

米沢投手:
「厳しい中で野球をやらせてもらいましたし、成長できたと思います。次の大学野球で頑張ろうって気持ちになりました」

そして選んだ進路は、関西屈指の強豪・関西大学。部員約200人という大所帯の中、人生を変える出会いがあったと米沢投手は言います。

米沢投手:
「2個上に金丸さんがいたっていうのは大きかったので、そういう面では関西大学を選んで良かったなって思います」

金丸夢斗投手。おととしのドラフト会議で4球団から1位指名を受け中日ドラゴンズに入団すると、最速155キロのストレートと多彩な変化球を武器に1年目から主力として活躍。侍ジャパンの一員として今年のWBCにも出場するなど、球界屈指のサウスポーとして注目を集めています。

そんな金丸投手と米沢投手は同じ左腕ということもあり、共に練習する機会が多かったといいます。

米沢投手:
「野球の技術ももちろん素晴らしいんですけど、練習に取り組む姿勢というか、個人練習がメインの大学野球の中で考えて練習に取り組んでいるというか、自分と向き合うことの大切さを金丸さんから教えていただきましたし、金丸さんの存在っていうのはすごく大きかったですね」

1年生の秋から早速、公式戦に出場するなど順調なスタートを切った米沢投手。しかしその冬の帰省中、あの出来事が起こりました。

米沢投手:
「震度5弱の地震が来て、「地震が今日はいっぱい来るな」って話を両親としていたら、でっかい地震が来ました」

能登半島地震です。米沢投手の実家がある珠洲市は最大震度6強を記録。家族は無事でしたが、米沢投手も3日間、避難生活を送りました。

米沢投手:
「もう学校とかも考えられなくて、地元がものすごいことになったので、本当に大阪に帰りたくなかったので、お父さんとお母さんにも「珠洲に残る」って伝えたんですけど、お父さんとお母さんに「こっちは任せろ。大阪で野球を頑張れ」って言ってくれたので、そこはもう頑張るしかないと思って大阪に行くことを決めました」

小田洋一監督:
「集合から1週間くらい遅れて大阪の方に帰ってきたのですが、その時は体もかなり痩せていて、郷土愛と言うんですかね。本当に地元のことをすごく心配していました」

ふるさとへの思いを背負って迎えた大学2年の春。再び試練が立ちはだかります。

米沢投手:”
「大学2年生の時は肩がずっと痛くて投げられなかったり、大学3年生の時は肘が痛くて投げられなかったりしました。挫折というか、野球をやめたくなってきた時もありました」

ケガが相次ぎ、1年半にわたって試合に出られない日々が続きました。それでも野球を続けられた理由は…。

米沢投手:
「自分が活躍して珠洲の皆さんに元気を届けられたら一番かなっていうのを思っていました。そこは頑張れる一つの要因になりました。どうしても妥協というか、「ここでいいや」っていう気持ちになってしまうんですけど、そこでもう一つ踏ん張って自分に発破をかけて最後までやり切ることが大事だと思っていたので、やり切れたことが今の成績というか結果に繋がっているのかなと思います」

ふるさと珠洲への恩返しの思い、そして偉大な先輩の教えを胸に、プロ注目のピッチャーへと進化を遂げた米沢投手。ドラフト会議での上位指名を目指し、腕を振り続けます。

米沢投手:
「ドラフト1位で行きたいっていう思いがあるので、指名していただける姿っていうのを地元の皆さんに見ていただけるように、秋のリーグ戦でいい結果を残してドラフトで指名される瞬間を見てほしいなと思います」

秋のリーグ戦は9月5日開幕。プロ野球ドラフト会議は10月22日です。

石川テレビ
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