ネパールと中国の土石流災害ではこれまでに900人以上が死亡し、いまだ4800人以上が安否不明となっています。
FNNは発生から2日後、がれきの中から“奇跡の救出”として報じられた6歳の少女と両親に当時の状況を聞くことができました。
31日、ネパールの首都・カトマンズの病院でFNNの記者が取材したのは、6歳の女の子・マニシャさんとその両親です。
母親:
家が流されて、帰る家がありません。
マニシャさんは1人で自宅にいる時に土石流に襲われ、家と一緒に流されたといいます。
マニシャさんが救出された際の映像があります。
約60時間、2日半にわたって土砂やがれきの下に閉じ込められていましたが、救出されると、与えられたスープを口にしていました。
マニシャさんの母親は、その時の心境について「子供が救助されて村の病院にいるとの情報があり、向かったらマニシャだった。それまでは昼と夜の区別がつかないくらい気が動転していたが、見つかった時は世界の全てをもらったような気分だった」と話しました。
ネパールと中国の国境付近で大規模な土石流が発生して5日。
犠牲者の数は日に日に増え続けています。
これまでに両国合わせて919人が死亡、4800人以上の安否が分からなくなっています。
安否が不明となっている人の中には、「ヤマモト」姓の日本人家族5人も含まれたままです。
日本人の家族は、首都カトマンズにあるホテルに宿泊する予定だったということです。
26日から2泊の予定で部屋を予約していたという日本人の家族。
家族が利用した現地の旅行会社のスタッフは、「家族は中国・チベットを観光して(26日に)国境を越えました。そこで彼らをピックアップしてホテルまで送る予定でしたが、連絡が取れていません」と話します。
ネパール当局は、安否不明者や救助された人の氏名などを公開して、安否確認につながる情報提供を呼び掛けています。
土石流発生当時、ネパールにいて、すんでのところで助かった日本人もいます。
「1時間半くらい遅れて出発することになった。あとから振り返ると、それで命拾いしたようなものだと」と話すのは、チベットの文化などを研究している東京外国語大学の星泉教授です。
当時、中国との国境から70kmほど離れた街から車で移動中だったといいます。
東京外語大・星泉教授:
最初に目に入ったのは、茶色い煙のようなものが川のあたりから上がっていた。耳を澄ますと、ゴーッと音がする。洪水が起きている、見ろと言われた。
星さんは高台にいて難を逃れました。
依然として被害の全容が分かっておらず、懸命な救助活動が続いています。
