8月28日に発生した台風23号は22号との間で「藤原の効果」が働き、はじめのうちは22号を追って北上したあと、22号の東側を回り込むように追い越す予想となっています。
複数の台風が近くに存在すると、お互いに影響しあって複雑な動きをすることがあるという「藤原の効果」について解説します。
◆「藤原の効果」が働きやすい条件
複数の台風が同時に存在するからといって、常にこの藤原の効果が働き、台風の進路が毎回複雑になるというわけではありません。
台風の強さや大きさにもよりますが、2つの台風の距離がおおむね1000km以内になると影響しあうことがある、と言われています。
また、台風の進行速度が速い時よりも、台風を流す風が弱くて台風の動きが遅い場合の方が、お互いの台風が影響しあって藤原の効果が見られることが多いとされています。
では、藤原の効果によってお互いに起こる複雑な動きには、どのようなパターンがあるのでしょうか。主な例として以下のようなものがあります。
◆複雑な動きのパターン
<相寄り型>
弱い方の台風がもう一方の強い台風に近づきながら衰弱していき、強い台風に取り込まれる
<指向型>
片方の台風が、もう一方の台風の周りを円を描くように移動する
<追従型>
先に進んだ台風の後を追うように、もう片方の台風が後を追うように進む
<時間待ち型>
東側の台風が北上するのを待っていて、西側の台風がそのあとに動き出す
<同行型>
2つの台風が並んでともに進んでいく
<離反型>
東側の台風は加速して北東方向へ進み、西側の台風は速度を落としながら西寄りに進むことで離れていく
◆事前の予測は非常に難しい
ただ、ある程度のパターンがあるのがわかっていても、事前にどのパターンの動きになるのかを予測することは非常に難しく、必ずしもこれらのうちのどれかのパターンになるというわけでもありません。
複数の台風が近くに存在していたとしても、台風を流す風の流れに乗ってそのまま移動することもあるので、藤原の効果が絶対に起きるというものでもないのです。
◆複数の台風が近くにある場合は進路に注意
複数の台風がそれぞれ近づき、藤原の効果が働くかどうかの事前予測だけではなく、台風同士が影響しあった結果、どのような進路になるのかを予測することは非常に難しいものです。
複数の台風が近くに存在する場合は急に複雑な進路を取る可能性があるということを認識したうえで、最新の台風情報をこまめに確認するようにしてください。
