「ご利用のお客様に大変なご不便、ご迷惑をおかけしておりますことをおわび申し上げます」(JR北海道鉄道事業本部 山北一郎運輸部長)
8月27日から28日にかけての大雨で北海道伊達市のJR室蘭線では脱線事故が起きました。
8月27日午後10時30分ごろ、札幌に向かっていた6両編成の回送列車が土砂とともに線路に流れ込んできた倒木に衝突し、脱線しました。
回送列車の乗務員にけがはありません。
脱線事故の影響で、JRのダイヤは大きく乱れています。
「JRが運休しているため、都市間バス乗り場には大勢の人が並んでいます。中には乗れなくて困る人も出ています」(小出昌範ディレクター)
「高速バスで函館まで行きたくて、(新函館駅から)新幹線に乗れるかと思って。なんとか帰れるといいんですけど」
「(バスのチケットは)取れた。私はなんとか朝一で取れたけど、皆さん困っているみたい」(いずれもバスに乗り換えた人)
JRが運休したことで、札幌市内ではバスに乗り換える人が相次ぎました。
このバスは雨の中、満員の客を乗せて函館方面に向かいました。
脱線した回送列車は、「新エントモトンネル」の中で停止したままです。
復旧のめどは立っていません。
当時、伊達市では1時間の降水量が観測史上1位となる41.5ミリを観測していました。
JRの運休は脱線によるものが札幌-函館間などで44本。
大雨によるものが札幌-釧路間などで129本で、影響人員が1万4000人余りとなることが分かりました。
「JRの特急列車が運休となっている影響で、払い戻しには多くの人の列ができています」(阿部空知記者)
札幌と結ぶ特急列車が運休したJR函館駅では駅員から説明を受け、今後の計画を見直す人の姿が見られました。
「小樽からヨットで来た。バスのキャンセルがあれば(バスで)帰ろうかと思う。なければカプセルホテルかなんかで」
「17時50分ぐらいの特急北斗に乗ろうと今荷物だけ預けようとしたら運休で。いったん高速バスを見て、乗れなかったらタクシーで行くしかない」(いずれも特急に乗れなかった人)
雷の影響で新千歳空港では8月27日夜、羽田からの到着便が大幅に遅れました。
このため北海道エアポートは、夜でも空港を閉鎖しないことを決めました。
「羽田の方も天気が悪くて、千歳に着いてからも雷の雲が出ていて。(夜)10時着だったのが0時着ぐらいになって、行き場を失いました」
「(Q.タクシーの列には並ばない?)子どもたちもいるので2時間とか1時間は並べない。空港の中で始発まで過ごそうかなと」(いずれも到着便の乗客)
国土交通省の運輸安全委員会は、鉄道事故調査官2人を現地に派遣しました。
「線路上に土砂が流れ込んでいることは間違いない。それが脱線の原因かどうかについては現在断言できる状態ではない」(鉄道事故調査官)
今後、回送列車の乗務員にも話を聴き、事故の調査を進めることにしています。
