8月27日、午後10時ごろの札幌市。
雷の音は聞こえないものの何度も稲光が走り、明るくなった空には大きな積乱雲が姿を現しました。
そのころ…。
地面をたたきつける激しい雨。
積乱雲の真下となった苫小牧市です。
午後11時過ぎまでの1時間に、61.5ミリの非常に激しい雨を観測しました。
車のワイパーがきかないほどの雨で、道路は水浸しです。
見通しも悪くなっています。
「こちらの道路はすでに冠水が始まっています。車が水しぶきを上げて走行しています」(菅井 英樹 カメラマン)
8月27日夜から28日にかけて、北海道では大気の状態が非常に不安定となり各地で雨雲が発達しました。
明け方には雷雲の中心は北海道東部となりました。
「激しい雨が打ちつけ、大きな雷鳴が響いています」(沼田 海征 記者)
北海道の釧路地方では午前4時30分ごろ、線状降水帯が発生。
釧路町から根室市にかけて1時間に80ミリから90ミリの猛烈な雨が降り、気象台は記録的短時間大雨情報を出しました。
北海道で線状降水帯が発生したのは2025年9月以来、2度目のことです。
その時も釧路地方にかかっています。
「家屋の周囲に泥がたまっています。海と陸地の境目が分からないほど、泥だらけになっているのが確認できます」(ヘリコプターからのリポート)
北海道東部の厚岸町では一時、道路が冠水しました。歩いている人の膝ぐらいまで水がきているのが分かります。
雷によるとみられる火事も発生しています。
北海道東部の浜中町で午前3時30分ごろに住宅から出火。
ケガ人はいませんでした。
当時は雷雨で、警察は落雷で火が出た可能性があるとみて調べています。
突風の被害も出ています。
根室市では漁業関係者の倉庫の屋根が吹き飛ばされました。
竜巻のような突風だったといいます。
断水も発生しています。
北海道胆振地方の白老町では浄水場の水源の川が濁ったため、町内の半分ほどにあたる約4400世帯で、8月28日正午から断水しています。
「一緒に住んでいる祖母もいるので、この暑い時季に断水になり大変」(白老町民)
大雨の影響で土砂などが流れ込んだのが原因とみられ、復旧のめどは立っていません。
大雨のピークは過ぎましたが、これまでの雨で地盤の緩んでいる所があり、急な斜面や川の近くは十分な注意が必要です。
