被害があとを絶たないニセ警察詐欺。大分県内では2026年7月末までにニセ警察詐欺の被害額は合わせて約2億5700万円に上っている。
警察官を名乗り金を騙し取るいわゆるニセ警察詐欺について、TOSは犯行グループがかけてきた電話の音声を独自に入手した。
男たちが警視庁や千葉県警を名乗り巧みに相手をだまそうとする一部始終だ。
きっかけは『警視庁のウラシマ』からの電話
8月20日、大分市内で飲食店を経営する50代男性のスマートフォンにかかってきた。
≪実際の音声≫
ー50代男性
「自分になんの容疑がかかっているのか」
ー警視庁を名乗る男
「千葉で起きた事件について(50代男性)の名前が浮上して何か関係があるのかと思い連絡した。事件と聞いて何か刑事から連絡が来るような心当たりはないか」
男性は「業者からかなと思って電話をとったら警視庁のウラシマですっていう電話がかかってきた」とそのときの出来事を振り返る。
電話の相手は警視庁の警察官を名乗る『ウラシマ』という男。千葉県で発生している何らかの事件に関与しているなどと話を持ちかけてきた。
男性はすぐに詐欺の電話と気付いたが、手口を知るために騙されたふりをして電話を続けたという。
仕事のため一旦電話を切ったがが再びスマートフォンが鳴る。
ここから、犯人の男が本格的に詐欺を仕掛けてくる。

警視庁を名乗る男「千葉県警に足を運んで」と要求
≪実際の音声≫
ー警視庁を名乗る男
「今回の事件で(50代男性)のキャッシュカードが関係していて『タカハシケント』を主犯格とする大きな詐欺グループ事件の捜査を我々進めている。家宅捜索をしたところ大量の他人名義のキャッシュカードと携帯電話を押収して、キャッシュカードの1枚に今回 (50代男性)名義のものが含まれていた」
ー50代男性
「そうなんですか」
偽りの詐欺グループ事件に関与を疑われた男性はキャッシュカードに心当たりがないことを伝えた。すると男は…。
≪実際の音声≫
ー警視庁を名乗る男
身分証を持って千葉県警に足を運んでもらいたいというのがまず1点、その際に20日間勾留を請求する。いまからこの電話を千葉県警の担当の警部に繋ぎます」
すると電話が別の男へと転送された。

「長時間電話可能か」と聞く
電話に出たのは千葉県警を名乗る別の男。
男は執拗に男性がいま一人で電話をしているのか、長時間、電話をすることが可能かどうかを聞いてきた。
そして男性が時間が無いことを伝えると…。
≪実際の音声≫
ー50代男性
「じゃあ時間ギリギリまで話を伺いますので進めてください」
ー千葉県警名乗る男
「時間ギリギリまでって、そんな後回しにできる話ではない」

詐欺に気付いていたことを打ち明けると電話切る
男が少し高圧的に話してきたところで男性が詐欺に気付いていたことを打ち明けると相手から電話を切られた。
男性は「思ってた以上に手がこんでるなと思った。やっぱり卑怯です、本当に」と語った。
県警によると、この詐欺では身の潔白を晴らすためと言って金を要求してくることが多いという。県警は「相手のペースにはまらずいったん電話を切ってもらいたい。そして近くの警察署に相談してもらえたら」と話している。


