8月26日は「火山防災の日」。明治44年8月26日に日本で初めて火山観測所が設置されたことから制定された。
■活火山・吾妻山
標高・約1600mにある福島県の浄土平では、風になびくススキやリンドウが咲き誇っていた。秋に向かう季節を楽しみに多くの登山客が訪れていた。
浄土平がある吾妻山も活火山の一つで、2018年から翌年にかけて噴火警戒レベルが「2」に引き上げられ、大穴火口から1.5キロの範囲で立ち入りが規制された。
浄土平では登山客などに対し、噴火した場合の避難経路を示したチラシも配られた。
登山客は「御嶽山が噴火するとは思っていなかった。それ以降は、活火山登るときは気を付けている」と語る。
■火山災害に備える
これからの紅葉シーズンは、一日に2000台以上の車が訪れるという浄土平。
ビジターセンターでは、火山の情報が発表された場合、3方向に設置したスピーカーで避難を呼びかけるようにしているほか、福島県でも万が一の事態に備え駐車場など3カ所に富士山や御嶽山に設置されているような火山シェルターを導入すべく調整を進めている。
浄土平ビジターセンターの菊地靖博さんは「ビジターセンターかに寄っていただいて、火山が活動しているという心構えというか頭に入れてもらって観光を楽しんでもらえれば」と話した。
■市街地でも対策を
地震や大雨と違いどこか遠い災害だと思ってしまいがちな「火山の噴火」だが、決して遠くはない。
福島市が公開している吾妻山の火山ハザードマップでは、想定される最大規模の噴火で西風が吹いていた場合、福島駅や県庁には最大3センチほどの火山灰が降るとされている。地表が火山灰におおわれて水がしみこみにくくなるので、市街地近くでも2メートルの土石流の発生が予想されている。
さらに火口付近の雪が溶けるなどして、火山灰や土砂を取り込んで勢いよく流れ込んでくる「火山泥流」は、大人の身長を超える規模となるところもあると想定されている。
山から離れていても安心でない。「火山防災の日」をきっかけに、近くの避難所などを確認してほしい。
