熊本地震での避難者の数は現在2884人。ただ、これは避難所で生活をする人の数で、車中泊や軒先避難の人は含まれていません。
宇城市不知火町で軒先避難をする家族を取材しました。
【竹馬 陽子さん】
「この部屋に子どもたちが昼寝していた。目が覚めた時にグラグラと(地震が)来て、この壁が飛んできた。この辺に落ちていた。とっさに次男が三男の頭に覆いかぶさって守った」
【三男・絆さん(13)】
「びっくりした。激しい揺れ」
【次男・桃李さん(15)】
「弟のスマホに地震速報が来て危ないと思って(弟を)守った。立てなかった。そのくらい揺れが強かった」
熊本地震で震度7を観測した宇城市に住む竹馬 陽子さん。
築40年の自宅は倒壊こそ免れましたが、柱がズレたり、壁がはがれ落ちるなどしていて、中での生活は出来なくなりました。
【竹馬 陽子さん】
(寝泊まりはもうできない?)
「できない。この状態だから、これでもし震度7まで来なくても震度5や6来たら、絶対崩れるだろう」
竹馬さん夫婦は聴覚障害などがある3人の子どもと70代の両親の7人で暮らしています。10年前の熊本地震でも被災した竹馬さん一家。
その時に購入し、避難生活を送ったプレハブ小屋で再び寝泊まりをしています。
今も断水が続いていて、知り合いにもらうなどした水で日々工夫し、生活しています。
調理だけは自宅で行いますが、食事は外かプレハブ内です。
【竹馬 陽子さん】
「軒先避難をどれくらいしているかは役場の人は知らないと思う。だからもちろん支援は来ない。もう3週間を超えてきつくなってきている。体は割と元気だが心が…」
【長男・和さん(20)】
「家がないので、ご飯作る所とかお風呂入る所、寝る所、ゆっくりする所がないので体が持つかなというのが今の不安ですね。安心できる家が欲しい」
エアコンは付いているものの、プレハブには断熱素材がなく、夜でも寝苦しい毎日。
高齢者で持病もあり、実家を離れたくないという両親の思いを尊重し、軒先避難を続けます。
罹災証明の申請はしましたが、まだ結果が出ておらず、みなし仮説住宅へ移るかなど
次のステップへと進めずにいます。
プレハブ小屋に当初は7人で寝泊まりしていましたが、スペースが狭く、竹馬さんと長男は今は新たに購入したテントで夜を過ごします。
【竹馬 陽子さん】
「足を伸ばして寝られることが幸せだったけれど…暑い。“日頃の環境がいかに幸せだったか。恵まれていたか”と思う。実際、罹災証明もまだ判定が下りてないし、そこが見立てが立たないのがちょっと…どうなるかなこれから」
熊本地震から間もなく1カ月。こうした軒先避難や車中泊は県が発表する避難者数には含まれておらず、被災者全体へのきめ細かな支援の難しさが浮き彫りになっています。
熊本県はこうした軒先避難や車中泊の避難者の実態把握を進めていて、自治体に21日までに報告するよう求めていました。
県は「これからデータを集計し、後日公表したい」としています。
