北海道東部・根室市で始まった秋の味覚サンマの棒受け網漁の水揚げ。

 まだ小ぶりのものが多いものの、徐々に魚体も大きくなってきていて市場関係者は期待を寄せています。

 一方で、同じ道東の海で異変が…


■2か月間”水揚げゼロ”の異常事態

 「釣り人でにぎわう釧路港ですが、マイワシは2か月水揚げゼロ。漁船の姿もなく、異常事態となっています」(沼田海征記者)

 6月16日に解禁された、太平洋北海道東部沖のマイワシまき網漁。

 これまで道外2つの船団が操業していますが、8月19日までの約2か月、釧路港では水揚げゼロの状態が続いています。


 マイワシは6月から10月ごろに取れる魚で、1990年代前半の釧路は活気づいていました。

 過去50年でみると、ピークの1987年には134万トンの水揚げがありましたが、その後減少。

 ここ10年で回復傾向が見られていました。


■イワシは釧路の重要な資源

 北海道内では釧路港が2023、2024年と全国1位。

 2025年は2位を記録していて、イワシは重要な資源です。


 ただ、使い道は生や缶詰、すり身などに加工して食べるのが約2割。

 残りは油や飼料用として魚の養殖や鶏やブタのエサとして使われています。

 かつてミール工場はこの時期フル稼働するのが日常でしたが、2026年は動かせない状況が続いています。


 自分の好きな刺身をのせて食べる勝手丼が名物の店でも異変が起きていました。

 ずらりと並ぶ刺身の棚に18日からサンマが登場していますが、イワシはありません。

 「イワシ大好き。私はサンマより好き。取れる魚が以前と全然違う。仕方ないのかな」(客)

■北の海で一体何が…

 「全然入ってこないというのは今までなかった。もう入荷してもいい頃だが、海がどうなっているんだろう」(鮮魚店 店主)

 北の海で何が起きているのでしょうか。

 道立総合研究機構 生方宏樹さんは、以下のように分析します。

 「元々イワシの資源量が減ってきているのが一番大きな原因。2023年ごろから資源量が減少傾向にあったと思う」

 「資源が減ってくると、生息域が狭まり縮小していく。90年代に大きく減った時も、釧路は他の地域より大きく減少したことがあった」

 このまま水揚げゼロなら少なくともここ10年では初めての事態。

 イワシはどこへ行ってしまったのでしょうか。

北海道文化放送
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