海底の堆積物をかき混ぜることで海の底の環境改善を図ろうと8月19日、笠岡市沖の瀬戸内海でクレーン船を使った海底耕うん活動の実証実験が行われました。
長さ30メートルの巨大な鎖が海底に降ろされます。この実証実験は、2016年に岡山県や笠岡市、地元の漁業組合や民間企業などが締結した「美しく豊かな海づくりに関する協定」に基づいて初めて実施されました。
笠岡市の北木島の東約3キロの瀬戸内海で、総重量6トンに上る鋼管と鎖を水深約20メートルの海底に降ろし、クレーン船が時速2キロから3キロのスピードで引っ張って500メートル四方にわたり海の底を耕していきました。
関係者によりますと、海底耕うんによって海の底の土に新しい酸素が取り込まれることで海底の環境改善が図られ、貝や魚などの生き物が育ちやすくなることが期待されています。
(天野産業 天野和彦社長)
「10年も15年も稚魚の放流をしてちゃんとした成果が出ていない。昔と全然魚が違う。大きさも小さくなったり魚種も少なくなっている。ほんのちょっとでも魚が増えたらいい」
(笠岡市漁業協同組合 竹田文聡組合長)
「カレイやシャコ、タコなどがほとんどいない。生き物が育つような海になってほしい」
今後は、海底耕うんを行った場所で水質の変化などを調べ、効果を検証することにしています。
