プレスリリース配信元:DXER株式会社
DXER株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:向井 拓真、以下「DXER」)は、Employee IT Success Service「シスクル」の取り組みの一環として、経営者・役員300名および正社員1,000名を対象に「社内IT環境と従業員の成果に関する実態調査」を実施しました。
その結果、動作の遅い端末やツール不足といった社内IT環境の問題により、従業員一人あたり年間147時間(約18営業日)が失われている実態が明らかになりました。人件費換算では一人あたり年間約44万円、従業員100名の企業では年間約4,400万円に相当します(いずれも自己申告に基づく推計)。
一方で、この損失がほとんど可視化されていないことも明らかになりました。改善が必要だと感じている従業員の62.4%は要望を上げておらず、満足度調査を行っていない経営者の62.0%は自社従業員のIT満足度を「判断できない」と回答しています。
◆ 調査概要

◆ 調査背景
生成AIやAIエージェントの導入が加速する一方で、その土台となる社内IT環境の実態は、数字で語られる機会がほとんどありませんでした。
社内IT環境の問題は、システム障害のようにはっきりとは表面化しません。使いたいツールが導入されない、PCの動作が遅い、ヘルプデスクの返答に時間がかかる。そうした小さな停滞が、日々少しずつ積み重なっていきます。表面化しないからこそ、業務の成果への影響も見えにくくなります。
では、その積み重ねは業務の成果をどれだけ損なっているのか。なぜその損失は経営に届かないのか。そして、なぜ改善のための投資は進まないのか。
これらを明らかにするため、経営者・役員と正社員という立場の異なる2つの層に、社内IT環境の実態を調査しました。
◆ 本調査のポイント

- 社内IT環境が原因の時間ロスは、一人あたり平均で週2.8時間、年間約147時間(約18営業日分)。時給3,000円で換算すると一人あたり年約44万円、従業員100名の企業では年約4,400万円にあたります。
- 週3時間以上の時間ロスをしている従業員は38.0%、週1時間以上の時間ロスをしている従業員は57.4%にものぼります。
- 週6時間以上の時間ロスをしている従業員のうち、69.3%が業務成果を損なっていると実感していました。
◆ 従業員の57.4%が、社内IT環境を原因に週1時間以上の時間を損失している
「社内IT環境の問題で、週にどのくらいの時間ロスが発生しているか」という質問に対しては、57.4%が週1時間以上、38.0%が週3時間以上の時間ロスが発生していると回答しました。
平均すると週2.8時間、年間換算で約147時間(約18営業日)。時給3,000円で換算すると一人あたり年間約44万円となり、企業規模別では下図の損失規模になります。

◆ 改善が必要だと感じている従業員の62.4%が、改善要望を上げていない
「社内IT環境の改善を、会社や上司に要望したいと思うか」への回答は以下の通りです。改善が必要だと感じている従業員は44.2%で、そのうち62.4%は要望を上げていません。
さらに「したいと思わない」と答えた385名のうち、56.9%は具体的な困りごとを持っており、41.0%には週1時間以上の時間ロスがありました。不満と明言したのは12.5%のみです。
「特に困っていない」と回答した309名を見ても、実際に満足しているのは47.6%だけ。49.8%は「どちらともいえない」と回答しており、16.8%には実際に週1時間以上の時間ロスがありました。社内IT環境の満足度で最大のセグメントは、不満層(23.9%)でも満足層(34.7%)でもなく、41.4%の「どちらともいえない」層です。なお、要望を上げていない従業員は全体では66.1%にあたります。
以上のことから、「不満の声がない」からといって問題がないとは言い切れないことが明らかになりました。

◆ IT投資はツール導入が先行し、実際に困りごとがある運用・整備は後回しに
経営者の投資優先領域の1位は「AI・自動化ツールの導入」47.3%。一方、「ヘルプデスク・ITサポート強化」は最下位の8.7%でした。対して従業員の困りごとの1位は「AI活用が進んでいない」26.8%ですが、その下には運用・体験に関する項目が並びます。
運用・体験に関する困りごとを1つ以上抱えている従業員は31.4%。この314名は週3時間以上のロスが50.0%(全体38.0%)、成果の損失の実感が44.6%(全体29.9%)と、損失が明確に大きい層でもありました。
※経営者の投資優先領域と従業員の困りごとは選択肢体系が異なるため、厳密な比較はできませんが、投資関心の順位付けと課題の所在には方向の不一致が見られます。

◆ 社内IT環境の整備は、従業員の採用または離職に影響する可能性
「社内IT環境は、就職先や転職先を選ぶ際の重要な基準か」という問いに対し、従業員全体の48.6%が「そう思う」と回答。時間ロスが週6時間以上の層では75.9%に達し、ロスがほぼ無い層(32.4%)とは2倍超の開きがありました。
年代別に見ると、20~30代は最も時間を失い(週3時間以上のロス59.7%)、最も声を上げられず(要望したいができない33.3%)、最も転職基準にしています(56.5%)。

◆ 当調査から得られた示唆
1.先進的な投資だけでなく、現在の損失を防ぐIT投資から考える
AI・IT投資は、これからいくら使うかという議論になりがちです。しかし本調査では、投資しないことによる損失が、一人あたり年間約18営業日ほど発生している可能性が示されました。導入費用だけでなく、現状を維持することで失われ続ける時間と人件費も含めて判断する必要があります。
2.不満の声は待っていても届かない。能動的に声を拾うことから始める
改善が必要だと感じている従業員44.2%のうち、62.4%は要望を上げていませんでした。一方、満足度調査を行っていない経営者の62.0%が自社従業員の満足度を「判断できない」と回答しており、定期的に調査している経営者では13.5%にとどまります。声が上がるのを待つのではなく、年1~2回でも設問を固定して聞く仕組みを持つことが出発点になります。
3.AI投資の成果は、社内IT環境の整備状況に左右される
従業員の困りごとの1位は「AI活用が進んでいない」26.8%ですが、この課題を感じている回答者の67.5%がそれ以外の課題も同時に抱えています。AIだけに着目するのではなく、情報の保管、権限、業務フロー、問い合わせ対応など、総合的な社内IT環境を整えることが重要です。
なお、本調査は施策と成果の因果関係を証明するものではありません。今回の結果は、自社の社内IT環境を測り直すための問いとして活用されることを想定しています。
◆ DXER 代表取締役CEO 向井 拓真 コメント
AI・IT投資というと、新しいツールを導入する話に偏りがちです。しかし今回の調査から見えてきたのは、投資しないことによるコストが、すでに従業員の時間や成果として発生しているという実態でした。
一方で、その損失は従業員から不満や要望として上がってこず、経営側にも効果を測る仕組みがありません。そのため、改善の必要性は認識されていても、投資判断の根拠になっていないと考えられます。
最初から完成されたROIモデルをつくる必要はありません。まずは、従業員がどれだけの時間を失っているか、どの業務や部署で問題が起きているか、どのような声が届いていないかを継続的に測ることが第一歩です。
社内ITを「システムを止めないための管理」から、「従業員とAIが成果を出し続けるための経営基盤」へ変えていく。シスクルは、その設計だけでなく、日々の運用と改善まで伴走してまいります。
◆ 調査結果は、下記資料よりご覧いただけます

『社内IT環境と従業員の成果に関する実態調査 2026』(全22ページ・無料)
詳細を見る
◆ シスクルのサービス概要
シスクルは、社内ITを通じて、従業員の成果が生まれ続ける状態をつくる「Employee IT Success Service」です。
アカウント管理、入退社対応、ヘルプデスク、SaaS運用、業務フロー整備、AI活用支援など、企業の社内ITに関する業務を、プロダクト、AI、専門人材を組み合わせて支援します。
単発のツール導入や問い合わせ対応にとどまらず、企業の業務・IT・組織の状態を整理し、社内IT環境の設計から日々の運用、継続的な改善まで伴走します。
サービスサイト:https://syskul.com
◆ 会社概要
社名:DXER株式会社
代表者:代表取締役CEO 向井 拓真
設立:2020年5月28日
所在地:東京都中央区東日本橋3-9-2 TheaterWww 7F
事業内容:Employee IT Success Service「シスクル」の開発・提供
URL:https://dxer.co.jp
◆ 本プレスリリースに関するお問い合わせ
調査内容やデータの詳細に関するお問い合わせ、取材のお問い合わせは、下記までお願いいたします。
広報・マーケティング担当:marketing@dxer.co.jp
お問い合わせURL:https://dxer.co.jp/contact
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