札幌市は8月11日、夏らしい陽気となりました。

 一方で7月だけでみると、30℃以上の真夏日が2025年の16日に対し、2026年は4日だけでした。

 この涼しい7月、各地でどんな影響があったのでしょうか。


 「多くの家族連れやグループなどが、プールを楽しんでいる様子が見えます」(ヘリでのリポート:糸口 真子アナウンサー)

 最高気温が27.8度となり、夏らしい日差しが降り注いだ8月11日の札幌市。

 手稲区の「ていねプール」は、午前中から混雑しました。

 「この1年では初めて来た。最近寒いので、今日がちょうどいい気温かなと思った」

 「今年は今日が初めて。暑い日と寒い日でけっこう寒暖差があったので」(いずれもプールを訪れた人)

 訪れた人たちは、これまで寒くてなかなかプールに泳ぎに行けなかったといいます。

 これにプールの担当者は。

 「7月は天候に恵まれず、来場者数は少し落ち込んでしまった月だった」「(客の落ち込みは)2025年よりも1万人前後だった」(「ていねプール」厚谷航一さん)

 7月11日に今シーズンの営業を開始しましたが、来場者は2025年と比べて約半分。

 これはコロナ禍が明けた2023年以降、最低でした。

 この要因となったのが、オホーツク海付近に現れる冷たく湿った「オホーツク海高気圧」です。

 この高気圧が7月、北海道付近に10日ほど居座ったため、気温の低下などを招いたのです。

 2026年と2025年の7月を札幌市の気温で比較すると、2026年は30℃以上の真夏日が4日しかありませんでした。

 一方、2025年は真夏日が4倍の16日、さらに35℃を超える猛暑日が2日もありました。


 この暑さの比較を如実にあらわしているのが、熱中症疑いの患者数です。

 札幌市消防局によりますと、2026年7月、病院に搬送されたのは98人。

 一方で2025年7月は、約3.5倍の359人に上りました。

 2025年より涼しい7月、影響を受けたのはプールだけではありませんでした。

 札幌市北区の家電量販店では、エアコンの売れ行きに変化がありました。

 来年4月から家庭用エアコンの「省エネ基準」が厳しくなり価格が上がる見込みの、いわゆる「2027年問題」の駆け込み需要で、ゴールデンウイークには2025年の1.5倍から2倍売れていましたが、7月はあまり動きがありませんでした。

 「7月は少し気温が低めだったが、8月に入って急激に上がったので7月よりは売れ筋は良くなっている」「ひっきりなしに客が来ている状況だ」(ヨドバシカメラ マルチメディア札幌 清水学さん)

 8月からの暑さに期待し、店では工事なしですぐ利用できるポータブルクーラーを2025年より多くそろえ、今後の需要の高まりに備えています。

 「まだ8月だが北海道の夏は長くなったので、たくさんの客が来店することを期待している」(清水さん)


 一方で、思いがけない涼しさを喜ぶ地域もありました。帯広市のジャガイモ畑です。ここ数年では見られないほど、順調に育っているといいます。

 「過去最高に近いぐらい収穫量になるとみんな予想しています。大きくて良い形になっているので、2025年とは全然ものが違う。非常に良い仕上がりになっています」(ジャガイモ農家 吉沢誠人さん)

 ジャガイモは涼しい気候を好む作物です。帯広市では2026年7月、30度を超す真夏日は4日だけでしたが、2025年7月は真夏日が10日、35度を超える猛暑日が6日もありました。

 2026年は雨が平年より2割ほど多く降ったこともあり、十勝総合振興局によりますと8月1日現在、ジャガイモの生育は平年よりも2日早いといいます。

 「2026年は近年にないぐらい涼しくて雨も適度にもらえたことで、良い状態になっていると思う」(吉沢さん)

 2025年の暑い7月に比べると、2026年の7月は涼しくてずいぶんと過ごしやすい日が続きました。はたして今後はどうなるのでしょうか。

北海道文化放送
北海道文化放送

北海道の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。