台風15号が近づく8月11日の福島県。吹き付ける雨と押し寄せる白波のなか、いわき市では海水浴場が遊泳禁止となり海の家も店じまい。
いわき市民からは「午後からは部屋に籠ろうかと思う。以前、台風で道路が水浸しになってしまった。そうはなってもらいたくない」と不安の声も聞かれた。

不安は沿岸部だけでなく、内陸にも広がる。
会津若松市では午前9時に、市内5カ所で自主避難所を開設。7月末の会津地方を中心とした大雨で、地面がまだ多くの水を吸い込んだ状態にあることから、土砂災害の発生リスクが高まっていると判断し、早めに態勢を整えた。
会津若松市危機管理課の鈴木善光さんは「今の態勢をしながら、安全性を確保するまでは応急対策をきっちりしていきたい」と話した。

福島への初上陸も懸念された異例の「逆走台風」
お盆の帰省などで福島県内を訪れていた人たちも、急遽予定変更したようで、埼玉から帰省中の人は「本当は猪苗代でキャンプする予定だった。諦めました」と話す。また東京へ帰るという人は「東京に着いてからも影響があると思うので、急いだ」と話した。

そして影響は人だけでなく農産物にも。
収穫が最盛期を迎えている、いわき市の名産「サンシャインいわき梨」。最後の仕上げともいえるこの時期に、強風でナシの実が落下してしまわないよう、突っ張り棒で固定し、台風に備えていた。
根本果樹園の根本大我さんは「傷がついたり穴が開いたりすると、商品としての価値もなくなる。そこだけは避けたい」と話した。

台風本体の影響は徐々に弱まるものの、福島県内はこれから12日にかけて、台風へと吹き込む湿った東風が大雨をもたらすおそれがある。
11日夜は県南を中心に、12日は浜通りを中心に雨が強まる場所がある予想で、大雨や土砂災害への警戒を緩めないようにしてほしい。

福島テレビ
福島テレビ

福島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。