お盆休みを直撃した台風15号。
予定の変更を余儀なくされた人も相次いでいますが、その影響は今週いっぱい続く見込みです。
あいにくの天気となっているお盆休み。
皆さんどう過ごしているのでしょうか。
列島を西へと進むという異例のルートをたどっている台風15号。
11日午後5時前、茨城・大洗町にある神磯の鳥居では、鳥居の高さを超える大きな波がしぶきを上げながら迫ってきています。
その影響は12日以降も続くようで、街の人は雨のお盆をどう過ごすのか緊急調査しました。
まずは、台風15号について現時点での最新情報をまとめます。
現在、台風15号は日本の東の海上を西寄りに進んでいて、雨雲の様子を見てみると岩手・久慈市など多いところで1時間に20mm以上の強い雨が降っているほか、一部で雷などが発生しています。
降り始めからの雨の量は、岩手・久慈市では152.0mm、福島・川内村では56.5mm、千葉県の銚子など東日本の広い範囲に影響を及ぼしています。
暴風警報が千葉、茨城などに発令。
波浪警報が太平洋側など広い範囲で発令されています。
さらに、交通機関にも影響が出ています。
JR東日本によりますと東北新幹線では11日、遅れや運休が発生する可能性があり、全日空では羽田空港を発着する便など58便が欠航し、約1万1000人に影響が出る見通しです。
こうした台風15号の影響は11日午前中から東日本各地に出ていて、これまでの台風15号を見ていきます。
午前10時ごろ、岩手・岩泉町では横殴りの激しい雨が降りました。
川へと流れる雨水はまるで滝のような勢いで、道路も雨水に覆われています。
さらに、遠く離れた北海道・釧路市でも大粒の雨が降り注ぎ、住宅の軒からも雨水が落ちていました。
影響は雨だけではありません。
午後2時半ごろ、東京・お台場では傘を開いていられないほどの風が打ち付けました。
雨をしのぐためか頭を押さえて歩く親子連れや、風にあおられないように傘の布地の部分を手で押さえている人がいる一方で、骨組みがむき出しになってしまっている傘もありました。
午後2時半ごろの福島・南相馬市では、激しい音とともに大粒の雨がアスファルトを打ち付けます。
強風も吹いているのか、木も大きく揺れてしまっています。
そして午後3時ごろ、雨は関東にも。
千葉・犬吠埼では、刻一刻と上陸に近づく台風15号の影響で波が一層と激しくなり、海面はしぶきで真っ白になっていきます。
激しい雨で視界も悪く、白い灯台もぼんやりとかすんでいるように見えます。
さらに、茨城・大洗町でも激しく白波が立ち、海面は真っ白に。
鳥居がそびえ立つ大きな岩を高波がのみ込んでいきます。
お盆休みを直撃し、観光旅行にも大きな影響を及ぼす台風15号。
街の人は、この雨のお盆をどう過ごすのでしょうか。
11日、日中には、台風の上陸ギリギリまで東京観光を楽しもうとする人の姿がありました。
愛知から東京に来ていた女性は「(新幹線が)午後10時だけど、予定繰り上げて午後9時に帰ろうかな。もっと予定が早くなれば午後8時かな」と話しますが、午後8時だと台風の真っただ中のような…。
進路に合わせて愛知へと帰る予定だそうですが、「(Q. そのころ台風上陸しているのでは?)ですよね、ですよね。やばいかな?どうだろう?」と話しました。
さらに、東京ディズニーリゾートのある千葉・浦安市の舞浜駅前でも駆け込み観光をする人たちが多く見られました。
「何カ月も前から『行こう』って話をしていたので、さすがにリスケもできない。覚悟はしてきました」と、ぬれる覚悟を決める人の姿もありました。
誕生日で訪れたという男の子は「(台風は)ちょっと心配。(Q. 何時までいるの?)午後1時くらいまで」と家族を心配しているのか、早めに帰宅すると話しますが、母親は「(Q. 何時くらいまで頑張る?)午後5時!」と話し、男の子は「やったー!」と喜んでいました。
予報では台風15号の影響で、12日以降も関東では広い範囲で雨が続くといいます。
そのため、お盆休みの予定が狂ったという人も少なくないようです。
大学受験を控える男性:
本当は神社とか行きたかったんですけど、雨も降ってきたので…。
30代:
おじいちゃんおばあちゃんが来てくれて、ご飯に行くとかそれくらい。遠出はしない予定。
家族で買い物に来ていた男性は「釣りとか好きなので、今日か明日行こうとしてたんですけど、船が出るか分からなくなっちゃって。予定を全部なくして…」と以前から楽しみにしていた釣りの予定をやむなく諦めたといいます。
40代のお母さんは実家に帰る予定をキャンセルした上に、「(行く場所を)探し直しですね。こんなに長く天気が悪くなると思ってなかったからあまり調べてなくて、屋内の施設を。どこ行っても混んでるだろうけど、しょうがないですよね、お盆だから…」と話します。
さらに、40代のお父さんからは「明日はもう家の近くでゆっくり過ごしてって感じ。プール行くとか考えていたので、ちょっと行けなさそう…。いやですね、もう。せっかくずっと働いてきてやっと休みで雨って最悪です」との声が聞かれました。
なぜ、台風が去った後も雨が続くのでしょうか。
矢澤剛気象予報士に聞きました。
気象予報士・矢澤剛さん:
台風が過ぎ去ったあと明日以降は台風一過とはならず、ぐずついた天気になりそう。普段台風が西から東へ移動していくと、通過した後は北から乾いた空気が入ってくるので晴れることが多い。ただ今回は東から西へ向かっていきます。南から暖かく湿った空気がずっと流れ込む状況が続くので、すっきり晴天とはならずに曇りや雨の天気が続く予想。お盆休み後半にかけて各地で上空に寒気が居座る影響でゲリラ雷雨が発生しやすくなります。
さらに、お盆が終わったあとも夏休み期間中は台風への警戒が必要だと言います。
気象予報士・矢澤剛さん:
今年の夏休み後半にかけて台風の影響を受けるとまだ断定はできないが、南の海上に台風の卵、積乱雲が発生。今後日本付近に北上してくる恐れも十分考えられるため注意が必要。
