夢を諦めず、岡山から世界へ羽ばたいたバレリーナがいます。ヨーロッパでひとり世界に挑み続ける彼女の魅力を取材しました。
(西山菜月さん)
「逃げられないし、逃げたくないから、自分を律しての積み重ね」
岡山市出身のバレリーナ、西山菜月さん(23)。3年前からヨーロッパのチェコ共和国で国立バレエ団の一員として舞台に立っています。18世紀のフランスを舞台に奔放な女性の波乱に満ちた人生を描いた作品、「マノン」。菜月さんは2026年2月、この作品の主役を任されます。入団3年目としては異例の大抜擢でした。
菜月さんのバレリーナとしての魅力について、中学生の頃から指導してきた幸田さんは、類まれな表現力にあるといいます。
(西山さんの恩師 幸田亮一さん)
「役をしっかり生きられるダンサー。舞台を見ていると同じ人間じゃないような」
身長161センチと、バレリーナとしては小柄ですが、指先まで神経を研ぎ澄ませた表現力をいかし、古典だけでなく現代的な作品にも活躍の場を広げています。
岡山市南区で生まれ6歳でバレエを始めた菜月さん。12歳で劇団四季出身の幸田さんの教室に通い始めたのをきっかけにバレエを「未来の職業」として意識し始めたといいます。
(西山菜月さん)
「冒険してみたいという気持ち。自分がどこまで行けるのか試してみたい」
2018年、16歳の若さで単身、ドイツへ。翌年には日本最高峰のバレエ団の公演にゲスト出演するなど、頭角を現します。
しかし、プロのバレリーナとして独り立ちするには高い壁が立ちはだかります。
(西山菜月さん)
「「生で見てみると印象が違う」とかで (オーディションに)落とされることがたくさんあって、かなり落ち込みました」
ヨーロッパの100を超えるバレエ団に応募するも結果が出ない日々。それでも彼女は夢を諦めませんでした。
(西山菜月さん)
「諦めるという選択肢がなかった」
(西山さんの恩師 幸田亮一さん)
「決して器用なタイプではない、幼い頃から。地道に一つずつ積み上げていって、できるタイプじゃないかな」
諦めずに表現力を磨き続けた結果、3年前、ついにヨーロッパの実力派カンパニー、チェコ国立バレエ団への入団が決定。プロのバレリーナとしての人生をスタートさせました。
(西山菜月さん)
「自分の表現を通してたくさんの人に感動を届けられるダンサーに。チャンスが来たらいつでも掴めるようにしたい」
諦めない心とたゆまぬ努力で夢をつかんだ菜月さん。世界で羽ばたく彼女の活躍に今後も注目です。
