連日さまざまな動きが続く県議会との関係を巡り、福岡県の服部知事は「蔵内議長との忖度を生むような関係を一切断つ」とTNCの単独インタビューで明らかにしました。
知事の思い、そして覚悟に迫ります。
7日、全国で初めて議員から職員を守る条例を制定する考えを表明した服部知事。
公費を使った高額な海外視察や部課長会によるパーティ券購入、そして正副議長ポストを巡る金銭授受疑惑で全国から批判が相次ぐ中、知事として議会との関係をどう変えていくのか。
その真意に迫るためTNCは知事に単独インタビューを行いました。
◆川崎キャスター
Q.県政そのものに対する信頼度の低下も含めて福岡県政史上最大の危機とも言えるが知事はどう捉えているか。
◆服部知事
「『県民からの信頼』これこそが県政の基本・土台でありますからこれが揺らぐ状況になっていることは本当に大きな危機だと思っています」
現状について「県政の大きな危機」と述べた服部知事。
自身はこれまで議会とどのような関係を築いてきたのでしょうか。
◆川崎キャスター
Q.知事も含めて忖度という言葉かは分かりませんが「議会との関係を損なわないように」という意識はあったか。
◆服部知事
「議会との関係を円満にしていこうという意識は我々県職員みんなが持っていたもの。私もその一員だったと思う。ただそれは今きれいな言葉で言っていますが、そういう中から“忖度”あるいは“なれ合い”など、そういう風に見なされるようなことが起こってきたと思っている」
知事はこれまで議会、とりわけ“ドン”とされる蔵内勇夫議長と共同歩調を取ってきました。
その関係に変化が感じられたのは7月30日。
県が設置する第三者委員会の調査対象に県議会の海外視察も加えると表明した時のことでした。
◆服部知事(7月30日)
「議会において自律的判断をしていただいて、どのような調査をしていかれるのかこれを私としては待っていた。任せられないというか。もう待てないということですね」
「もう議会を待てない」…議会側を突き放すかのようなこの発言に込めた思いを聞きました。
◆川崎キャスター
Q.「もう議会を待てない」という言葉は蔵内議長体制との「決別宣言」と捉えてもいいですか
◆服部知事
「私は別に蔵内さんに従属してるわけでもなく、またこれまでの県政運営を行っていく上で特定の個人に向き合ってこれを行ってきたとか行うとか、そういう意識は持っておりません」
蔵内議長に「従属しているわけではない」とした知事ですが、両者の今後について質問を重ねると…。
◆川崎キャスター
Q.忖度と蔵内議長がリンクするのであれば、それは関係性を変えると、忖度をなくすことにつながるのでは。知事ぜひここはお示しいただきたい。
◆服部知事
「どういう言葉が誤解なく受け止めてもらえるか…。そうですね…。」
(しばらく沈黙)
◆川崎キャスター
Q.知事が変えていかれるのか。知事と蔵内さんのご関係です。
◆服部知事
「やはり県議会の中で最重鎮と言われる蔵内さん。蔵内さんに対する過度な配慮というものが私も含め執行部の側にあったと。このことは認めざるを得ないというふうに思います。県政を変えると申し上げて県政の根底から根こそぎ変えると申し上げて、こういう中で当然そのような過度な配慮、忖度が生じるような関係は一切断っていくというふうに考えています」
知事は考え抜いた末に、蔵内議長との忖度を生むような関係を一切断つと宣言しました。
