「健康経営」を制度で終わらせず、社員の行動変容に着実につなげる仕組みとは。

始業前のオフィスで行動指針を唱和する社員たち。
朝のよくある光景ですが…。

社員:
今週の運試し。サイコロを振っていきます。

実はこれ、社員の健康習慣を後押しする社内イベントです。

健康機器大手の「タニタ」では、社員の健康意識の向上とウォーキングの習慣化を目的に社内で歩数ランキングを表示し、歩数に応じて健康ポイントを付与しています。
ランキングには谷田千里社長の名前もあります。

さらに2026年4月から毎週月曜日に行われているのが、歩数を宝くじに見立てた社内イベント「TANITA Jackpot Steps」。

1日5000歩以上歩いた場合が抽選対象になり、歩数の中に3桁の当選番号がその並びで含まれていれば最大2万ポイントがもらえるというもので、歩けば歩くほど当選確率が上がる仕組みです。

ちなみに、この週は週末に1万6000歩歩いた社員が見事当選、2万ポイントをゲットしました。

タニタでは社員の貢献や感謝を蓄積するサービス「エンゲージメントストック」を活用。
日々の歩数や測定、宝くじなどでポイントが一定数たまると、Vポイントに交換することができます。

タニタの社員からは、「この取り組みが始まって、せっかくだからいつもよりポイントをためようとより歩くようになったし、実際に私もポイントを当てることができたので、お買い物にご褒美として使おうと思う」「ポイントがもらえるということでモチベーションにもつながって、習慣化されたことによって毎日測るのも苦ではなくなってきた」といった声が聞かれました。

タニタ・谷田千里社長:
これまでもタニタ健康プロジェクトということで、歩いたり血圧計や体組成計で測ったりするとポイントを渡していたが端数は全部捨てていた。Vポイントはちゃんと端数まで払えるというのが一つ。もう一つは政府から現金だけでなくデジタルキャッシュで、と言われていたので、Vポイントにしたら少し道筋つけられるかなと。

こうした中長期的な経済リターンを付与することで、モチベーションの維持や向上、離職の抑止効果も期待できるといいます。

もともとは社員のモチベーション維持のために始めたという谷田社長。
見据えるのは“日本全体の健康”で、将来的にはこの仕組みを社外にも提供していきたい考えです。

タニタ・谷田千里社長:
一番手っ取り早いのは健康になってくださいと。短期で見ると自分で歩いているからちょっとお小遣いになるけど、中長期で見たらそれをやることで少しでも健康になることによって医療費の適正化になるので、(エンゲージメントストックを提供する)南青山社さんとタニタで組んでなるべく多くの方に使ってもらえるように、健康になってもらえるようにやろうと思っているのが今の野望。