タイでは7日に起きた中学生による銃乱射事件に続き10日にも銃撃事件が発生するなど、銃による犯罪が相次いでいて、国内では銃規制を強化する動きが広がっています。
タイでは7日、首都バンコク近郊で14歳の男子中学生が学校で銃を乱射し、一連の事件で9人が死亡しました。
中学生が使用した銃は、祖父が合法的に所持していたものでした。
タイは東南アジアでも特に銃の保有率が多い「銃社会」として知られていて、国内には1030万丁の銃が出回っているとされ、うち、約400万丁が未登録の違法な銃とみられています。
バンコク近郊には射撃場があり、合法的に所持している銃の射撃訓練をすることができます。
しかし、取材した射撃場では、事件の影響で利用者は大きく減っていて、普段は1日約50人が利用しますが、事件後の週末は約10人まで減少しました。
バンコク支局・関隆磨記者:
相次ぐ銃撃事件を受け、射撃場では客足が遠のき、きょうは閑散としています。
射撃場のインストラクター:
事件のたび、銃への目は厳しくなっています。自殺目的で来るケースもあるため、安全管理を徹底しています。
事件を受けて、学校では金属探知機を導入するなど警備を強化しています。
また、タイ政府も対応を急いでいてアヌティン首相は、公共の場で銃を携帯できる人を公務中の政府職員に限定するなど、銃規制を強化する方針を示しています。
ただ、学校での銃撃事件の3日後に、元国会議員が県の幹部を射殺する事件が発生していて、今後、政府が実効性ある対策を打ち出せるか注目されます。
