お盆休み真っ只中に、“トリプル台風”(台風13号・台風15号・台風16号)が発生している。
台風15号は日本の東の海上を北西方向に進んでいて、11日にかけて関東・東北地方の太平洋側に接近・上陸し、東から西へと本州を横断する見込みだ。
台風15号は異例の進路をたどっていて、福島県・茨城県に上陸すれば“観測史上初”となる。
すでに千葉県内の複数の海水浴場では遊泳禁止の措置が取られており、東北の太平洋側では最大7メートルの高波が予想されている。
お盆の帰省や行楽シーズンと重なることから、交通機関への影響も懸念される中、今後の台風の進路を浅田麻実気象予報士が解説した。
■ 「台風としてそこまで危険ではないが…」
台風15号の10日正午時点の中心気圧は990ヘクトパスカル、最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートルだ。
台風と熱帯低気圧の境界となる風速の基準は秒速17.2メートルで、浅田気象予報士は「ぎりぎり台風の基準を超えている状態」と説明する。
今後、風速がさらに低下した場合には、熱帯低気圧へと変わる可能性もある。
浅田麻実気象予報士:台風としてそこまで危ない台風ではないが、普段あまり雨が多く降らない東北・関東の太平洋側に近づくこと、さらにお盆の時期に当たること、そして危険な雨雲の塊という点が心配です。

■ 「1カ月から1カ月半の雨が1日で」 降水量は東北で“150ミリ予想”
雨の影響は特に東北地方の太平洋側で深刻だ。
24時間の降水量は多いところで150ミリに達する見込みで、浅田気象予報士は「東北地方でいまの時期に1カ月から1カ月半かけて降る雨が、わずか1日で降る量」と日常感覚に置き換えて、土砂災害への厳重な警戒を呼びかけた。
関東地方でも、1時間あたり最大40ミリの激しい雨が降るおそれがある。
これは、車のワイパーを目いっぱい動かしても見通しが悪くなるほどの降り方だ。
お盆期間中に車を運転する予定がある方は、安全を最優先とした行動が求められる。

■ 関東の海水浴場はすでに“遊泳禁止” 砂が飛ぶほどの強風
千葉県長生村の一松海水浴場では、10日の時点で遊泳禁止の赤い旗が掲げられている。取材班が現地を訪れたところ、砂浜の砂が目に入るほどの強風が吹いており、普段よりも高い波が打ち寄せている状況だった。
現地のライフセーバーによると、夕方にかけての満潮時には砂浜が全て波に飲み込まれるほどの水位になる可能性があるとして、「絶対に近づかないでください」と警告している。
このあたりでは取材班が確認した4カ所から5カ所すべての海水浴場で遊泳禁止となっていた。

■ 「なかなか見ない進路」 北の高気圧が東西横断を引き起こす
今回の台風15号が注目されるのは、その異例の進路にあります。
台風は通常、東から日本付近を通過する際に北上していくのが一般的ですが、今回は東から西へと本州を横断する見通しだ。
浅田気象予報士によると、北のほうに大きな高気圧が張り出しており、台風が北へ進むことを阻んでいます。その結果、台風周辺の風の流れに押し流される形で、東から西へと移動していくと分析している。
「数年に1回くらいはある動き」とのことですが、普段とは逆の動きだけに注意が必要だ。

■ 11日関東は広い範囲で雨 東北では暴風雨のおそれ
11日正午ごろには関東地方の東の海上に台風が位置し、午後には西へ進んで本州付近へと達する予想です。関東地方では日中から広い範囲で雨雲に覆われ、ところにより激しい雨が降るとみられる。
東北・北日本の太平洋側では暴風雨となるおそれがあり、茨城・水戸での最高気温は25度の予想だ。
飛行機の欠航や鉄道の運休など、交通機関への影響も起こりうるとして、浅田気象予報士は移動前に最新の情報を確認するよう呼びかけている。
一方、西日本では台風の影響を受けにくく、11日も晴れて35度近くまで気温が上がる地域が多い見込みだ。
12日にかけては台風15号が勢力を弱めますが、西日本・東日本の広い範囲で雨や雷雨となる日が続く見通しだ。
関東地方では気温が30度を下回る日が続く一方、お盆明けには再び暑さが戻ってくる可能性があるとしている。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年8月10日放送)


