琵琶湖で今月に開催予定だった花火大会が、9日、突然中止と発表されました。
実はその裏では信じられない動きが…
“謎の花火大会”の実態を取材しました。
今月22日に滋賀県の長浜市、彦根市、高島市の3つの市で打ち上げが予定されていた「琵琶湖三市同時花火大会」の告知動画には、鮮やかに打ち上がる花火、そして湖のほとりで間近で花火を観覧する人たちの姿も。
打ち上げられるとされていた花火の数はなんと1万発以上。日本三大祭りのひとつ、大阪の「天神祭」の奉納花火の3倍を超える規模です。
■観客席全席有料「楽しむ大人の花火体験」とチケット販売
この花火大会の実行委員会のホームページには「全席指定で楽しむ大人の花火体験」と書かれ、観覧席は全て有料で6000円から1万8000円で販売されていました。
さらに、実行委員会のSNSでは「ここでしか手に入らない琵琶湖チャーム」と、チケットを購入するともらえる“公式グッズ”や職人が作った花火玉のようなものも紹介。
しかし、公式サイトをよく見ると…会場となっている琵琶湖の形が実物とは異なっています。
■3市は「関与するものではない」と注意を呼びかけ
さらに、消防によると、実行委員会から火薬の使用に必要な申請はされていないといいます。
そして、去年12月からことし4月にかけて実行委員会を名乗る男性が3つの市の市役所を訪れ、「花火大会をしたい」と説明したのの、具体的な場所や警備についての話は出なかったというのです。
長浜市役所では男性はこう話したといいます。
【実行委員会の男性】「滋賀を盛り上げたい」
この状況の中先週、3市はホームページで今回の花火大会は「市が関与するものではない」と注意を呼びかけていました。
■突然の「開催中止」にチケット購入者は…
どこか怪し気な花火大会…
そして9日、公式サイトが更新されて、鮮やかな花火の動画は消え、突如、開催の中止が発表されたのです。
すでにチケットを購入した人は…
【チケットを購入した男性】「琵琶湖で3市同時花火大会というのは初開催ということをうたっていましたので、それにひかれて買いました」
男性は友人の分と合わせて2席を購入。駐車場料金を含めて3万4680円を支払いました。
実行委員会にチケット代の返金について問い合わせると、「法的専門家に相談しながら確認・整理を進めております」と回答があったものの返金はされていないといいます。
■出店料支払い花火大会に出店予定だった店も困惑
花火大会に出店予定だった店からも困惑の声が相次いでいます。
【出店予定者】「残念ですよね。やっぱり大きな花火大会かなと思っていたし。せめて出店料だけは返してほしいと思っていますね」
さらに、焼きそばなどを提供する予定だった店でも…
【出店予定者】「配置場所や搬送時間とかの資料が全く送られてきてない。そこで送られてきてないなって話があって、(開催が)ないんじゃないのって話がでてきて」
ことし1月にSNSから出店を申込み、出店料として5万円を支払いました。
今月初めには出店者向け説明会も予定されていましたが、直前になって突然取りやめの連絡があったといいます。
■「大きいイベントだと思っていた。日程に穴が空くのが痛い」と出店予定者
焼きそば提供する予定だった店に取材中に届いたのは、和牛の肉。
花火大会で使う予定だった分も入っていて、ほかの業者から届く分も含めると50キロくらいになるといいます。
【出店予定者】「(売り上げは)出店料の10倍が見込みなので、40~50万円くらいと予想を立てていたからいたい。大きいイベントだと思っていたので、その日程(開催予定日)はこれしか入れていなかった。他のイベントはお断りしていたので日程に穴が空くのが痛い」
■実行委員会の事務所 出てきたのは“無関係の住人” 実体は…
実行委員会は本当にこの花火大会を開催するつもりだったのでしょうか。
取材班は実行委員会に直接話を聞こうと、ホームページに記載されていた事務所を訪ねてみると、そこはマンションの一室。
インターホンを押すと、出てきたのは実行委員会とは全く関係のない住人。現在は花火大会の事務所として使われていないことがわかりました。
そこで、実行委員会に今後の対応について問い合わせてみると…
【実行委員会のメール】「現在確認・整理を進めている段階であり、現時点で確定していない内容についてお答えすることは控えさせていただきます」
ずさんな運営体制が明らかとなった今回の花火大会。実行委員会には真摯な説明と返金の対応が求められます。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年8月10日放送)
