「被災地へ勇気を届けられた」大きな目標に向け、収穫のある結果でした。全国高校総体・インターハイの男子バレーボール競技で鎮西が準優勝。選手の起用方法を変えるなど新たな戦術で挑み、大きな手応えをつかみました。
京都で行われたインターハイ。
高校生で唯一の日本代表、一ノ瀬 漣(いちのせ・れん)を擁する鎮西は、1年生セッター岩下を起用し、序盤は正セッターの木永がスパイクを打つなど、一部2セッター制を敷いた新たな布陣で挑みました。
中盤からは木永をセッターに戻し、岩下に代わり、同じく1年生の田中を投入。
田中も要所でスパイクを決め、堂々のデビューを果たします。
チームは春高での日本一に照準を合わせていて、今大会の目標は春高でのシード権を獲得する『ベスト4』に設定。
それでも「大会中にチームとして成長した」と宮迫 監督。
新たな戦術がかみ合い、ベスト4の目標を達成すると、準決勝では東京の駿台学園をフルセットの末、逆転で下し、決勝戦に駒を進めます。
決勝の相手は、ことし1月の春高準優勝メンバーが多く残る大阪・清風。
鎮西は「思い切り行くだけ」と臨んだ決勝でダブルエースがギアを入れます。
まずは2年生税所がサーブで崩し、ブレイクポイントでチームに勢いをもたらすと。
一ノ瀬は日本代表の才能を存分に見せつけます。
鎮西はここまで1セットも取られていない清風から25対17と第1セットを奪います。
それでも清風も意地を見せ、第2セットを取り返すと。
その後も互いに譲らず、勝負はフルセットへともつれ込みます。
最後まで両チームの意地と意地がぶつかる好ゲーム。鎮西は最後は一ノ瀬で勝負に挑みましたが、チームの完成度に勝る清風にはあと一歩、及びませんでした。
【鎮西高校 一ノ瀬 漣 主将】
「一番思うことは試合重ねていく中で全員が成長した大会だったなと感じた。あとは個人のレベルを各々が上げていけば、春高までにはいいチームになるのではないか。
結果としては準優勝という結果に終わってしまったが、被災した方々にもこの結果をしっかり届けられたし、もっともっと勇気づけられるように頑張りたい」
悔しさの中にも垣間見えた充実感。今回は届かなかったものの本当の勝負は5カ月後。自分たちが目指す場所がはっきりと見えたインターハイでした。
