大型の台風13号が、沖縄や奄美地方で猛威を振るっています。
懸命の復旧作業が続く熊本でも、新たな災害への警戒が高まっています。
台風13号の影響が警戒される被災地・熊本。
最大震度7を観測した宇城市では、強い雨風に備え、ブルーシートで屋根を覆う家が多く見られました。
片付け作業もままならない中で、「(Q. 風の影響は?)あった。(Q. きのうは?)シートは全部(めくれ)あがって下に落ちた。また敷き直してもらった」と台風対策にも追われている家もありました。
被災住民は「この前開通したばかり、電気が。ちょっとの雨で漏電して消えちゃう。そういうのが続くとクーラーが使えなかったり…」と、週末にかけて降る可能性のある雨の影響を危惧しています。
熊本地震発生から8月7日で11日目。
地震発生時の瞬間を捉えた新たな映像は、震度6強を観測した八代市にある熊本総合病院で記録されたものです。
地震は手術の真っ最中に起きました。
ベッド周りの医療機器が激しく揺れ、医師らが患者を守ろうと覆いかぶさっています。
さらに映像には、看護師が避難ルートを確保するために手術室の扉を開けるなど、緊迫した様子が残されていました。
この病院では地震発生時、4件の手術が行われていましたが、いずれも無事に終了したということです。
そして、熊本市が新たに公開した地震発生時の熊本城の防犯カメラ映像には、天守閣の1階で突然の大きな揺れに、スタッフがすぐさま「かがんでください!」と安全を確保するよう指示する様子が捉えられています。
最上階では、来場者らが壁や柱にしがみつきながら揺れが収まるのを待っていました。
屋外通路では、慌てて出口に向かって走る人々の奥で石垣が崩れ、土煙を上げる様子も捉えられていました。
今なお強い揺れが警戒される被災地では、徐々にボランティア活動が始まっています。
7日は約150人のボランティアが参加しました。
ボランティアのメンバーはそれぞれ被災した家などに派遣され、片付け作業などにあたりました。
宇城市災害ボランティアセンター センター長・小川康明さん:
ボランティアの方の活動のおかげで自宅に戻れる方がいるかもしれない。本当にボランティアの方には感謝しています。
地震の影響で運転を見合わせていた九州新幹線も、一部区間で運転が再開されました。
JR鹿児島中央駅の改札付近では、通勤・通学で新幹線を利用する人々の姿が見られました。
本格的な復旧に向けた動きが進む被災地。
一方で、現地では新たな問題が表面化しています。
それが、詐欺や窃盗などの二次被害への恐れです。
被災者からは「自衛隊の格好をしてる人が、家が崩れてる友達の親に話しかけたり、『大丈夫ですか?』みたいな、のぞかれたりしたらしくて。(Q. 自衛隊ではない?)全然違いますね。ズカズカ家に入ってこようと」「自衛隊の姿をしたり、『顔写真撮らせていただけますか?』というと、その方たち逃げていったとか」などの声が聞かれました。
現れたのは、迷彩服を着た“偽自衛官”だといいます。
そうした偽自衛官は、2年前の能登半島地震の被災地・石川県の穴水町でも出没情報が相次ぎ、注意が呼びかけられました。
さらに、修繕業者などを装い被災住宅を訪問するなど、震災に便乗した詐欺や悪質商法にも注意が必要です。
また、宇城市では被災した家屋や車を狙った窃盗も相次いでいます。
宇城警察署の管内では、地震後に貴金属やエアコンの室外機などが盗まれる窃盗事件が4~5件発生しているといいます。
警察は貴重品はできる限り持ち歩くとともに、不審な人物や車を見かけた際は速やかに通報するよう呼び掛けています。
