7月28日に発生した地震で、観光業にも大きな影響が出ています。
10年前の熊本地震で大きな被害を受けながらも立ち直った南阿蘇村の温泉宿。今回の地震で今また苦境に立たされる経営者に話を聞きました。
西村 勇気アナウンサー
「南阿蘇村の地獄温泉『青風荘.』10年前の地震と大雨で建物や温泉に損傷を受けましたが、令和8年熊本地震ではほとんど被害もありません。にもかかわらず、宿泊のキャンセルが相次いでいるといいます」
今回の地震で最大震度5弱を観測した南阿蘇村。古くから湯治客に愛される地獄温泉「青風荘(せいふうそう).」です。
先祖から数えて225年目だというこの宿は、源泉かけ流しの「すずめの湯(ゆ)」が全国的な人気を誇ります。
1年で最も多くの宿泊客が訪れるという8月ですがことしは異変が・・・。
宿を経営する河津誠社長は思わぬ現状に胸を痛めています。
地獄温泉「青風荘.」 河津 誠 社長
「3日間(臨時に)休んでいる間に5割ドンと(キャンセル)。12月の予約のキャンセルとかもきます。4ケタ以上の損失はあると思います」
Q.数千万円規模?
「そうですね」
10年前、2016年の熊本地震では建物が大きく損壊し、その後の大雨と土石流で温泉が埋まるなどの被害が出た青風荘.。しかし、今回の『令和8年熊本地震』では、建物や設備にほとんど被害がありませんでした。にも関わらず、予約客からのキャンセルが相次ぎ今、苦境に立たされています。
河津 社長
「元々(病気を治す)湯治場なので痛い、苦しい方を支える場所ですからね。『うちが無くなったら支えるところ無くなるぞ』みたいな思いで頑張ってきたんですけれど、モチベーションを保つのが難しいですね」
観光関係の団体を通じた宿泊状況調査では、今回の地震後、7月31日までの熊本県内のキャンセルはおよそ6万6000人分、9億円に上るということです。
河津 社長
「10年前の経験を生かせる私たちのところにもう1回。2回来ても大丈夫だよ、っていう姿を見せろよみたいな。(大自然からの)メッセージじゃないでしょうかね。そう受け取るほかない」
熊本地震10年を乗り切った地獄温泉「青風荘.」。河津 社長 は「安全が確認された場所にはぜひ足を運んで、熊本の良さを体感してほしい」と呼びかけています。
