紙の回覧板をスマホに置き換え…米子市が自治会支援アプリを導入

各地で問題になっている「自治会ばなれ」に、鳥取・米子市が新たな一手を打った。

紙の回覧板をアプリに置き換えることで運営の負担を減らし、若い世代の加入率向上につなげようというものだ。そのアプリの名前は「CHIKUWA!」…あの食べる竹輪と同じイントネーションで読む。

加入率55.7%…10年で7ポイント低下 “自治会ばなれ”が加速

米子市における2026年4月時点の自治会加入率は55.7%。
2016年と比較すると、わずか10年で7ポイントも落ち込んでいる。

背景にあるのは、自治会に対するネガティブなイメージだ。
会費の負担、会員同士の人間関係、さまざまな活動に費やす手間。

こうした要因が重なり、特に現役世代の未加入世帯が増えているという。
加えて、近年は住民の高齢化も「自治会ばなれ」に拍車をかけている状況だ。

会費の負担や会員同士の人間関係などにより自治体の加入率は低下
会費の負担や会員同士の人間関係などにより自治体の加入率は低下
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「地区の輪」で地域をつなぐ新アプリ『CHIKUWA!』 山陰初の導入

米子市が新たに導入するのは、自治会運営支援アプリ「CHIKUWA!」である。
「地区の輪」が名前の由来で、食べる竹輪と同じイントネーションで呼ぶというユニークなネーミングだ。

このアプリでは、自治会内の連絡や市からのお知らせなどを配信することができる。
紙ベースの回覧板に替わる新たな情報共有ツールとして活用されることが期待されている。

開発したのは愛知県の企業で、すでに全国20を超える自治体が導入済みだ。
山陰地方での導入は、米子市が初めてとなる。

自治会支援アプリ「CHIKUWA!」 「地区の輪」が由来 食べる竹輪と同じイントネーション
自治会支援アプリ「CHIKUWA!」 「地区の輪」が由来 食べる竹輪と同じイントネーション

「災害時の共助の仕組みがある」 市長が活用を呼びかけ

米子市の伊木市長は「自治会運営の負担感が大きな課題となっていて、少しでも解消すべくアプリを導入しての支援」と、アプリ導入の意義を語る。

また「自治会の大事な役割として、万が一、災害が発生したときに避難を一緒にするなど地域での共助の仕組みがある。様々な防災情報を得られるということで、ぜひ活用していただきたい」と、自治会の役割として防災面も強調した。

情報共有の効率化によって運営負担を軽減し、加入率を高めることで地域のつながりを維持するのがねらいだ。

米子市・伊木市長
米子市・伊木市長

“自治会ばなれ”にデジタルで挑む 7月から運用開始へ

米子市はすでに導入を希望する自治会の募集を開始しており、7月からの運用開始を目指している。
市内には400余りの自治会があるが、2026年度は100団体への導入を目標に掲げている。

デジタル化の波は、地域コミュニティの在り方にも変化を促しつつある。
アプリという身近なツールが、長年続いてきた回覧板の文化をどう塗り替えていくのか。
米子市の取り組みは、全国の自治体にとっても注目の事例となりそうだ。

自治会支援アプリ「CHIKUWA!」の画面
自治会支援アプリ「CHIKUWA!」の画面
TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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