俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。
今回訪れたのは、JR大阪駅から歩いてすぐの「曽根崎お初天神通り商店街」だ。
恋愛成就の聖地として知られる露天神社(通称・お初天神)の参道として栄えたこの商店街は、いまでは大阪に通う会社員や観光客でにぎわう大人気スポットとなっている。
かつては女性がほとんど来なかったエリアを一新!
大東駿介さん:絶対また来よう!
梅田屈指の大人気スポットになった「裏参道」に大東さんがハマったわけとは?
■ 恋人の聖地「お初天神」が商店街の起点
お初天神通り商店街の起点にあるのが、通称「お初天神」と呼ばれる露天神社だ。
醤油屋の手代・徳兵衛と遊女のお初が、許されない愛の果てに心中する人形浄瑠璃の名作「曽根崎心中」の舞台として知られている。
現在では恋愛成就のほか、「推し活」の願掛けスポットとしても人気を集めており、写真を撮る若い参拝者の姿が絶えない。

■ 街の人に聞き込み調査!
大東さんはまず、商店街を歩く人々に声をかけ、オススメの店を聞き込むことに。
最初に出会った大学時代の先輩後輩だという2人組は、「30年前にこの辺りで飲んでいた」そう。良い居酒屋を探しているということで、やはり飲みスポットとしても人気な商店街のようだ。
続いて声をかけた方からは、「ニューミュンヘン」という店の名前が挙がった。
名物は唐揚げだということで、早速向かう!

■ 老舗ビアホール「ニューミュンヘン」で極上の一杯
お初天神通り商店街の名店の1つ、「ニューミュンヘン」は昭和33年(1958年)創業の本格的なビアホールだ。
当時、ビアホールは珍しく、樽から注がれる生ビールの美味しさを長年にわたって守り続けている。
ビールを注ぐ専門のスタッフが在籍し、鮮度・温度管理・機材の徹底管理・注ぎ方のすべてにこだわり抜いているのが特徴だ。
あまりにも綺麗に注がれたビールを見て、大東さんも「これ本物!?」と驚きだ。
大東駿介さん:めちゃめちゃウマい!なんでこんなうまいんですか!?
さらにジョッキの厚みにも感動した大東さん。
大東駿介さん:持ちごたえから、『オレ飲むぞ!』みたいな準備ができる。

■ ニューミュンヘンのこだわり
ニューミュンヘンの名物は、鶏の唐揚げだ。
胸肉を骨ごと豪快にカットし、長年研究を重ねた秘伝の漬けダレで味付け。
ビールに合う味わいを追求した逸品で、今では百貨店でも販売されるほどの人気メニューとなっている。
厨房では長年キャリアを積んだ熟練の社員スタッフが腕を振るい、ビールに合うさまざまな料理を手間暇かけて作っている。
さらにニューミュンヘンでは、飲食店で主流となりつつある「モバイルオーダー」をあえて導入していない。
スタッフがフロアを歩き回り、お客さんと直接コミュニケーションを取る。
そのワイワイガヤガヤした雰囲気こそが、この店の伝統だ。
大東駿介さん:ただ食べて帰るって本来の飲食店の形やったんかな?と感じるところがあって。ここはテーマパークと近いと思ったのは、入った瞬間からこっちが楽しみに行く準備ができる。ビアホールの存在、大きいなと思います。

■ 人気スポット「裏参道」は仕掛け人の地元愛で生まれた
商店街の脇に延びる細い路地に、たくさんの店がひしめき合うエリアがある。
ここが「裏参道」、通称「ウラサン」と呼ばれるスポットだ。
ほとんどの店がテラス席を出しており、夜になると20以上ある様々なジャンルの料理店がどこも人でいっぱいになる。
最近、商業施設内に増えている「横丁風フードコート」のお手本になった場所とも言われている。
この裏参道を手がけたのが、お初天神周辺の不動産を数多く扱う吉本幸彦さんだ。
かつてこのエリアには風俗店など近寄りにくい店が並び、女性が気軽に訪れることはほとんどできなかった。
吉本幸彦さん:なんとか女性1人でも楽しく通っていただけるような通りを作ろうと。

■自ら足を運んでお店を徹底調査
吉本さんがまず大事にしたのは、お店選びだ。
自ら足を運び、スタッフやオーナーの人柄まで徹底的に調査。
「うまいのはみんな一緒」だからこそ、人柄に注目して直接交渉を重ねたという。
その結果、裏参道は誰もが気軽に立ち寄れる梅田屈指の人気エリアへと生まれ変わった。裏参道ができてから10年以上が経ちますが、経営不振が原因で撤退した店は1つもないのだそうだ。
大東駿介さん:吉本さんの人柄のお墨付き。
吉本幸彦さん:恩返しかなと思って。
大東駿介さん:開発って難しくて、“より良い安全な街”というコンセプトだけを大事にしすぎると、その街らしさが失われていく。でも裏参道は、前の景観とはまるで違うはずなのに、どこか懐かしくて、本来この街ってずっとこういうところで、大切にされてるのかなと。

■ 裏参道の燻製専門店で広がる新しい味覚体験
吉本さんのおすすめで訪れたのは、燻製料理の専門店だ。
お酒のおつまみとしてだけでなく、もっとカジュアルに燻製料理を楽しんでほしいという思いで、工夫を凝らしたメニューを用意している。
まず登場したのが、桜チップの煙をグラスに閉じ込めた「けむりハイボール」と「けむり烏龍茶」。
コースターで煙を逃がしてから飲むというユニークなスタイルだ。
大東駿介さん:うまっ!煙自体がなくなったとしても、燻製の香りがずっとグラスに残ってる。
人気メニューのボロネーゼは、パスタソースまで燻製で仕上げた一品。
挽き肉のうまみと燻製の香りが口の中で絶妙に広がる。
この店もまた、吉本さんが大阪・京橋で営業していたオーナーのもとに自ら足を運び、人柄に惚れ込んで誘致した一軒だ。
大東駿介さん:かつては怖いような印象の街だったかもしれないけど、ちゃんと人の思いが宿った場所をつくっていったのが、街づくりのモデルケースだと思います。絶対また来よう!
(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」2026年7月16日放送)


