四国電力送配電の19歳の男性社員が送電用の鉄塔での作業後に転落死した。
男性のカバンからは先輩社員からのパワハラを訴える手紙が見つかり、両親は会社に事実関係の調査や第三者委員会の設置を求めている。
会社側は中間報告書を手渡したが、両親は「到底納得できない」としている。
「心身ともに死にそうだった」
四国電力送配電に務める19歳の男性社員が、社内でパワハラを受けたと訴える手紙を残し転落死した。
その男性の両親がFNNの取材に応じ、悲痛な思いを明かした。

亡くなった一輝さんの母親・松岡美紀さん:
強くはおれん…おれんなって…。泣き止む日が来るかなって…。
きっと何日経っても泣き止む日はこないかなって…。

死亡したのは四国電力送配電の社員・松岡一輝さん、19歳。

9日、徳島・上勝町にある送電用の鉄塔での作業を終えて降りる途中に足場から転落。
病院に搬送されたのち、死亡が確認された。

その後、一輝さんのカバンから直筆の手紙が見つかった。
そこには先輩社員からパワハラを受けていたことなどが書かれていた。
(手紙の一部)
飲み会の時も未成年で酒が飲めないかわりに食えっていわれてアレルギーなのにほぼ強制的に食わされたときは舌はかゆいし吐きそうで心身ともに死にそうだった。

FNNの取材に応じた一輝さんの両親は、苦痛を訴えるこの手紙を読んだ際の心境をこう口にした。
一輝さんの父親・松岡徹さん:
(手紙は)初めの文章ぐらいで読めないようになってしまって…。
本当にこんなことをされたのか、真実が聞きたい。
母親の美紀さんは取材中、一輝さんと過ごした何気ない日々を振り返る中で、涙をこらえきれなくなった。

一輝さんの母親・松岡美紀さん:
声もいつか多分忘れてもくる…。今はまだ覚えていても、多分1年2年…何年か経ったら忘れちゃいますもんね、声だって。ずっと覚えておけるかな…。泣いたらいけないって本当に思うんです。けど、やっぱりしゃべったら…。こういうことをしゃべったら無理だよ…。
両親は一輝さんの死後、会社に対し事実関係の調査や第三者委員会の設置などを求める要望書を提出した。
中間報告「納得いかない」
そして18日。

一輝さんの母親・松岡美紀さん:
毎日(遺影を)触ってまうなあ…。(本人に)触れんけん…触れんのやなもう…。触ることができんのやななあ一輝…。

一輝さんの遺影を手に待つ両親の元を四国電力送配電の関係者が訪れ、中間報告書を手渡した。
中間報告書では、今後、詳細な調査を行うとしたが…。

一輝さんの父親・松岡徹さん:
一週間待ってこの答えはちょっと納得がいかない。

一輝さんの母親・松岡美紀さん:
納得は到底できるものじゃない。

四国電力送配電は、第三者委員会の調査結果をしかるべき時期に報告するとしている。

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